俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月14日(火)

2017-11-14 10:37:00 | 日記
★眩しかり渚に並ぶゆりかもめ  正子
京都の鴨川などでもよく見かけました。ゆりかもめは色が白く群れで見ることが多い冬の鳥です。
冬の渚に群れるゆりかもめ、晴れの日の渚の波のきらめきの中では眩しさが一層強くなります。(古田敬二)

○今日の俳句
木の実あまた落ちたばかりの輝きに/古田敬二
落ちたばかりの木の実は、驚くほどつやつやしている。それが「あまた」なので、あたりの森や、その木のゆたかさが思われるできる。(高橋正子)

○石蕗の花(つわのはな)

[石蕗の花/横浜日吉本町]         [石蕗の花/横浜いずみ野]

★せせらぎの水音止まず石蕗の花/高橋正子
★葉の強さよりも明るき石蕗の花/高橋正子

 ツワブキ(石蕗、艶蕗、学名:Farfugium japonicum)とはキク科ツワブキ属の多年草。イシブキ、ツワともいう。ツワブキの名は、艶葉蕗(つやばぶき)、つまり「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられている。沖縄方言では「ちぃぱっぱ」という。日本では本州の福島県・石川県以西から四国、九州、琉球諸島(大東諸島と魚釣島を除く)に、日本国外では朝鮮半島、中国、台湾に分布する。低地から山地の日陰や海岸に多い。有毒物質のピロリジジンアルカロイドを含有している。
 多年草で、草丈は50cm程度。地下に短い茎があり、地上には葉だけが出る。葉は根生葉で葉身は基部が大きく左右に張り出し全体で円形に近くなる。長い葉柄を持ち、葉柄は大きく切れ込んだ葉身の中心につく。これらの点はフキによく似ている。その葉は厚くて表面につやがあり、緑色が濃く、若いときには綿毛が多い。花期は10-11月。葉の間を抜けて花茎を伸ばし、その先端に散房花序をつけ、直径5cm程度の黄色い花を数輪咲かせる。フキが夏緑性であるのに対して、ツワブキは常緑性である。
 日陰でもよく育ち、園芸植物として、日本庭園の石組みや木の根元などに好まれる。斑入りの葉を持つものもある。民間薬(生薬名たくご)として、茎と葉を打撲や火傷に用いる。フキと同じように茎を食用とすることもあり、フキを原料にした煮物と同様に「キャラブキ」と呼ばれることもある。津和野町の名前の由来は「石蕗の野」であるという。
 俳句歳時記では「石蕗の花」が冬の季語となっている。


◇生活する花たち「椿・野葡萄・くこ」(横浜市都筑区東山田)
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