俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月22日(水)

2017-11-22 15:51:00 | 日記
★水鳥を見ていて一つが潜りけり  正子
水鳥の様子を飽きることなくみていると、その中の一羽が水の中に潜り、また、水の上に出てきてゆったりと泳いでいます。静かで幸せな時間が過ぎていく様子が伝わってきます。(井上治代)

○今日の俳句
背丈ほどの鍬振り上げて冬耕す/井上治代
鍬を使うは、大変な力仕事である。自分の背丈と同じほどの鍬を振上げ、よろめかぬように、力一杯振り下ろす。冬耕の土に向けた力が快い。(高橋正子)

○茶の実

[茶の実/川崎市宮前区野川・影向寺]  [茶の花/川崎市宮前区野川・影向寺]

★茶の花や白にも黄にもおぼつかな 蕪村
★茶の花に隠れんぼする雀かな 一茶
★茶の花や利休の像を床の上 子規
★茶の花や洛陽見ゆる寺の門 碧梧桐
★茶の花に暖き日のしまひかな 虚子
★散るは柿の葉咲くは茶の花ざかり 山頭火
★古茶の木ちるさかりとてあらざりき 蛇笏
★茶の花に富士かくれなき端山かな 秋櫻子

 茶の花は9月から11月にかけて咲きます。昆虫などによって花粉受粉し、ほぼ1年後の秋に種子が熟し、地面に落ちます。1つの実の中に1粒から5粒くらいの種子が入っています。翌年の春に発芽しますが、種子が乾きすぎると発芽しにくくなります。種子が落下した後、すぐに取り、直まきにするのが簡単です(秋まき)。なお、現在では茶の繁殖は、ほとんどが挿木によって行われています。
 昔は茶の種子から油を採り、食用や洗髪に利用していた地域がありました。また、家紋としてデザインされ、40種類以上の茶の実紋が生み出されるなど、茶の実は、日本人の生活と密接に関わってきました。(埼玉県ホームページ/農林総合研究センター茶業研究所)

 チャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)は、ツバキ科ツバキ属で、中国や日本で栽培される1m前後の常緑樹である。チャの木、あるいは茶樹とも記される。単にチャ(茶)と呼ぶこともある。原産地は中国南部とされているが確かなことはわかっていない。
中国や日本で栽培される1m前後の常緑低木(学名 : Camellia sinensis)。
 幹はその株からもよく分枝して、枝が混み合うが、古くなるとさらにその基部からも芽を出す。葉は枝に互生する。長楕円状被針形、先端は鈍いかわずかに尖り、縁には細かくて背の低い鋸歯が並ぶ。表面は独特で、葉脈に沿ってくぼむ一方、その間の面は上面に丸く盛り上がり、全体にはっきり波打つ。花は10-11月頃に咲く。花は枝の途中の葉柄基部から1つずつつき、短い柄でぶら下がるように下を向く。花冠は白く、径2-2.5cm、ツバキの花に似るが、花弁が抱え込むように丸っこく開く。
 果実は花と同じくらいの大きさにふくらむ。普通は2-3室を含み、それぞれに1個ずつの種子を含む。果実の形はこれらの種子の数だけ外側にふくらみを持っている。日本の地図記号で茶畑を表す記号はこの果実を図案化したものである


◇生活する花たち「秋ばら・山茶花・楓紅葉」(東京調布・神代植物園)
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