俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月15日(金)

2011-07-15 05:37:27 | Weblog
★梅雨月の光り増し来て萱の上   正子
今頃の月はまだ明るさの残った空に、思いがけなくレモン色に大きく浮かび、見とれてしまいます。萱は月光を受けて仄明るく、夜風にそよぎます。昼の暑さを忘れて風に吹かれ、月の光を浴びられている詠者を思います。(津本けい)

○今日の俳句
冷麦の一本紅き涼しさよ/津本けい
白い冷麦だけでも冷たく、涼しそうなのであるが、その中に一本紅い冷麦が混じると、涼味満点。(高橋正子)

○節電
原子力発電所の事故で、東電が節電を呼びかけている。我が家も協力している。主にしていることは、エアコンは使用しない、テレビはつけない、使っていない部屋の電灯は、すぐに消す、を実行している。今日電気の検針があり、去年の同時期の電気料金を比べると、300円少ない。この時期は、エアコンは使わない時期だから、節電してもわずかであろう。検針のときに東電が「節電のお願い」というパンフレットを置いていった。それを見ると、家庭での取り組みとして、使用電力削減の目安が書いてある。エアコンに関しては、エアコンを消して扇風機を使うと50%、すだれやよしずをすると10。そのほか、テレビを省エネモードにすると2%、照明を日中消し、夜間できるだけ使わないと5%などとある。これらを合計すると、我が家は、67%は軽く削減している。ただ、暑さをしのぐ工夫がいる。夜寝るとき、保冷剤を凍らせてタオルに巻いて水枕代わりにする。涼しい服を着る。汗をかいたらシャワー。ベランダの草花にたっぷりと水をやる。効く効かないは別として、料理は涼しそうなものを一品、野菜ジュースを飲むなど。冷房を使わないのが、一番の節電のようだ。

○全国俳誌協会IT事業部
私が、全国俳誌協会のIT事業部長の役目を引き受けて、IT事業部のブログを立ち上げました。信之先生を初めに、小西宏・藤田洋子・多田有花・高橋秀之・安藤智久・後藤あゆみの各氏にスタッフとして、快く協力していただけることになりました。現在のところ、信之先生が、「全国俳誌協会」のウェブサイトの骨格をを作ってくださり、内容を充実していく途中にあります。

全国俳誌協会は、昭和三十九年、見学玄氏を初代会長に設立されました。設立メンバーの一人、池田草舎氏は、「流派・傾向を越えた懇話会的な俳句サロン」を目指したと書き残しています。「協会(association)」の意味に添ったものと言えます。設立総会には、百三十誌が展示されたとあります。現在全国で出版されている俳誌は八百誌を超えていますが、俳誌協会には今三十二誌が加盟しています。

現在全国俳誌協会のウェブサイトは、次のような特徴をもっています。
①電子書籍化された雑誌、句集が十八冊あります。内訳は、機関紙「俳句展望」第150号、第151号の2冊。俳誌では、「銀杏」(242号5月刊)、花冠8月号(通巻332号)、「東京広軌」(平成二十二年度下院作品集3月刊)句集では、高橋信之句集「旅衣」を始め13冊。これらが、ネット上で電子書籍として読めるわけです。

②次に「Twitter公式」のツイートボタンをつけました。花冠では、ツイッター句会を行っていますが、東日本大震災のとき、また最近では、ローマ法皇がツイッターでお説教をしたなど、多方面で活用されているものです。

③「談話室」と「コラム」には、加盟各誌からのピックアップしたエッセイ、ミニエッセイなどがあります。

俳誌協会のウェブサイトの項目の表面に現れているだけを印刷しても、A4用紙28枚になります。それらの内容のリンクをクリックしてすると、開設三週間足らずで、すでに膨大な量となっています。

これらの特徴は、全国俳誌協会の設立趣旨に添ったもので、ITの活用で趣旨に合う効果が発揮できるものと思います。現代俳句協会、俳人協会、伝統俳句協会にない特徴になっています。加盟各誌の相互交流、会員相互の交流のために、協会のウェブサイトが効を発すると思います。精々ご活用ください。

◇生活する花たち「ヒメヒオウギスイセン・紫式部の花・百日草」(横浜・四季の森公園)

コメント (1)
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