俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月10日(日)

2011-04-10 13:49:31 | Weblog
★柳青むふるさと遠く住みたれば  正子
ふるさとを遠く離れて今の横浜に住まわれたころの御句かと拝察いたしますが、柳青む頃の季節感とふるさとへの懐かしさが情緒豊かに詠まれています。人の心に平和な気持と明るい希望を呼び起こしてくれる素晴らしい句です。(河野啓一)

○今日の俳句
蒲公英の種ふと浮び空の詩/河野啓一
野原の蒲公英の絮が、風が来て、ふっと空に浮かんだ。これから広い空を飛んでゆく、蒲公英の種子の旅がはじまる。その心は、「詩」と言える。蒲公英の種子の飛行は、「空の詩」であり、「空の歌」なのだ。(高橋正子)

○花祭りネット句会開催、入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/

ご挨拶
花祭ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。大地震のあと余震の続くなか、また、原発事故で放射性物質の拡散が憂慮されるなかで、自然はおおらかにも、花は満開のときを迎えたところ多いようです。花祭は、どなたにも子どもの頃の思い出とし残っておられるのでしょう。また、幸いにも今も行われている花祭があって、例年以上に、投句も多く、内容や質の充実した句が多かったと思います。大災害があった後だけに、古き良きものを大切に、自然に、また見えないものに謙虚であることは大切だろうと思いました。こういう時期に大勢の皆様と句座をともにできましたことをうれしく思います。それぞれの方に選とコメントをいただき、ありがとうございました。運営管理は信之先生に、また互選の集計は洋子さんにいつものように、お世話になりました。ありがとうございます。来月の月例ネット句会を楽しみにお待ちください。(主宰/高橋正子)


○今日の俳句
<花祭ネット句会投句>
甘茶仏甘茶のいろに輝けり 正子
花御堂飾る花にも野のげんげ 正子
石段のゆるびし上の甘茶寺 正子

◇生活する花たち「桜」(横浜日吉本町・金蔵寺)


コメント (2)
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