俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月8日(金)

2011-04-08 14:12:01 | Weblog
★稚き葉の白く開きて潅仏会  正子
御子息の御成婚、誠におめでとうございます。弥生三月の佳き日に、穏やかななかにも晴れがましく執り行われた結婚式の様子が伝わってくると同時に、母親として心静かに暖かく新郎新婦を見守られている心情も伝わってくる一句です。(飯島 治朗)

 御子息の門出を祝し桜咲く 治蝶

○今日の俳句
ふらここの立ち漕ぎ子が風を纏い/飯島治朗
ふらここは、ぶらんこのことであるが、子どもの好きな遊具である。ぶらんこを立ち漕ぎして、大きく揺れて、高く揚がってゆく。「風を纏い」に子どもらしいかわいさが表現されている。(高橋正子)

○花冠6月号投句
はこべら
高橋正子

桃の花まだ咲き残り丘ゆくバス    
丘の上総身白き花辛夷
丘の上遠く桜が咲いている 
はこべらの花を撮りつつバスを待つ
三月の終わりの畑の丘をなす
山吹の花にかかれる日照り雨
日照り雨ゆすらの花にきらきらと
北北西の風のゆすれる黄水仙 
 長男元結婚二句
風なくてふたりの婚は弥生かな
御社へ坂をのぼるも春の婚

○メモ
白砂に椿は一花さえ落ちず
石段のゆるびし上の甘茶寺
花御堂飾る花にも野のげんげ
甘茶仏甘茶のいろに輝けり

◇生活する花たち「馬酔木・れんぎょう・からすのえんどう」(横浜日吉本町)

コメント (2)
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