俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月2日(土)

2011-04-02 08:15:46 | Weblog
★来るまでを辛夷のひかり見て待てる  正子
待ち時間。ついこの間まで、足もとに萌える色を探していたのが、今は「辛夷のひかり」を見上げていることに気づきます。季節の細やかな動きをとらえる作者は、人ばかりでなく、春の「来るまでを」も、無私の内に「見て」いらっしゃるのかもしれません。自然を見ていれば、待ち時間の焦りや退屈とは無縁でしょう。結果を求めて苛立つ心境を、優しく平して下さる一句です。 (川名ますみ)

○今日の俳句
山辛夷一気に空の青へ咲く/藤田洋子
「一気に」が野生である山の辛夷らしい。待ちこがれたように噴き出して咲く。辛夷の見方に元気があり新しい。(高橋正子)

◇生活する花たち「桜・馬酔木・曙つつじ」(横浜日吉・鯛ヶ崎公園)


▼鯛ヶ崎公園案内写真
http://takatan.mods.jp/hiyoshi/No2.htm
コメント (1)
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