俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月7日(木)

2011-04-07 14:10:59 | Weblog
★多摩川の奥へと桜咲き連らぬ  正子
多摩川土手の道に沿って桜並木が続いている。太かった川幅は、上るにつれて両岸を近づけ、やがて源流へとしずかに収束してゆく。多摩川を遡るということは、東京や神奈川東部の者にとっては、歴史や文化、いわば心の故郷を辿ることでもある。
上流に向けて少しずつ距離をなす桜の風景の、奥行きある表現に大きな安らぎを感じます。(小西 宏)

○今日の俳句
滑らかに水流るるや楓の芽/小西 宏
句意と句のリズムがよく合って滑らかである。楓の芽に水が滑らかに流れる景色は、若楓となったころも合わせて想像させて美しい景色である。さらりと表現したのがよい。(高橋正子)

◇生活する花たち「青柳・木瓜・わすれな草」(横浜日吉本町)

コメント (2)
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