珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

もう過去のこと

2018-04-19 | S教団関係
正直に書きますと(いや正直に書かなかったことなど、今まで一度もないですが)、私には以前書いていたS教団のクソ叩きや分析など、もうどうでもいいです。
全くもって興味も情熱も失せました。
いや、あんなものは嫌いで抹殺されればいいというのは変わりませんよ、もちろん。
私個人が叩くことに、ということです。

私個人の興味の対象が、全然ちがうアンテナにいってしまいました。
同じ風景を見ても、書く視点が全くちがうことを、昨日改めて体感して愕然としました。
何がって、人生何度目かで初体験ではないんですが、
情熱ってある時、怖いくらいに消えて過去になってしまうということに。

なんでかな?と考えてみたら、その部分がハードなラウンドで燃え尽きてしまったんでしょうね。

それでも世の中は多種多様な嘘と偽善に満ちている。
これがある限り、書いていく情熱はまだまだ尽きないみたいだけど…
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素晴らしいモラル

2018-04-18 | 日記
数年前、斜め隣に家が建って、若い夫婦と、これから幼稚園に上がるくらいの女の子の3人家族が引っ越してきた。
ところが二か月くらいして旦那様に転勤辞令がきて、一家はかなり遠い地方にまた引っ越すことになった。
やっと荷物も片付いて落ち着いた矢先のこと。奥さんは話を聞いて半日寝込んだそうである。

さてその間に、新築の家は誰かに貸すことになって、入ってきたのがインド人の一家だった。
直接聞いたわけではないけど、旦那様はIT企業にお勤めで、奥様は教師らしかった。
そのご主人は結局見たことなかったけど、奥さんはサリーを着た、どこから見てもザ・インドという感じで、あと幼稚園くらいの男の子が一人いた。
そして、そののちの約3年間、私はあることに悩まされることになった。

台所の窓から流れるカレーの匂いが、うちのベランダの洗濯物を直撃した。
その匂いは日本のそれと違って、何を煮込んだらあの匂いになるんだろうか?どこか甘い、独特のものだった。(正直よい匂いではなかった)
それから月に数回パーティーが催されて、陽気な騒ぎ声が筒抜けに響いてきた。
何を言ってるのかわからないので聞き流せるんだけど、彼らには近所に配慮という観念がないことはわかった。

尊重とか異文化への理解というものが必要なら、私は少なくとも三年間はなんとかできたぞ(笑)
やがて元の家族が戻ってきた時、家に匂いは染みついていないのかだけが心配になったけど。

以来、夜は近隣に配慮するという当たり前と思っていた、何気ない日本人のモラルの高さを再確認した次第である。
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プロフェッショナル

2018-04-18 | 娘と夫の話
娘が小三の夏休みの時。
街の駅前で信号待ちをしていたら、ちょっと小ぎれいな恰好をしていたオバサンが娘のことをジッと見ているので何だろうと思ったら、名刺を渡されてこう言われた。
「私はこういうものですが、興味がありますか?この子の顔つき、人を魅く印象がありますので。興味があったら連絡ください」
そこにタレント事務所のような会社名が書かれていた。
よくあるインチキ商売なんだろうなと思って、適当に流して名刺だけ受け取って帰った。

帰ってから名刺に書かれている会社を検索してみたら、一応ちゃんとしたタレント事務所だということはわかった。
娘に訊いたら「やりたい」と言われて、夫に訊いたら「やめとけ」と言われた。

夫はテレビや映画関係の仕事をしているので、そういうことには精通している。
そういう仕事がどういうものかわかっている上で、彼は言った。
「一回だけいうけど俺は勧めない。だけど経験しないとわからないんだろうから好きにしたらいい」
 
迷った結果、私は娘と一緒にその事務所を訪ねてみた。
現れたのはチャラチャラした怪しげな人ではなくて、落ち着いた感じの常識的な年配のおじさんだった。
話している内容もしごくまもともであった。
偏見は取り外されたものの、返事は本人に任せるしかないかなあと娘に意志を訊いた。
「やりたい!」
と娘が言ったので、私はとりあえず一年間の契約をした。

以下、結論から言います。
それからひっきりなしのオーディションの連絡が頻繁にメールに入った。
私は月から土まで仕事をしているし、娘は夏休みが開けたら当然学校がある。
そんな中で貴重な時間や、やるべきことを割いて毎回つきっきりになる覚悟が本気であるのか?ってこと。

事務所に所属してわりとすぐに、
「禁煙CMの選考に書類審査が最終まで残りました。連絡をお待ちください」
などと素人をくすぐるメールがきて、
後に
「残念ながら今回は見送られました」
なんて言われる。
それから何日かして「選考されました」という連絡がきたのは、某学習教材のCMだった。
実際はエキストラにすぎないその他大勢のために、貴重な休みを朝4時起きして、まだ真っ暗な早朝に新宿に集合した。
美味しくない弁当を渡されて、千葉の海っぺらまで延々バスに乗せられるこ数時間。
一日かけて撮影が終わって、自宅に着いたのはとっぷり暮れた夜だった。

CMは「ちびまる子ちゃん」の放映中で流された。
そこに豆粒くらいに映っているくらいのものが何だっていうのか。
でもそんなこんなの端役の積み重ねをすることが、「仕事」というものである。

 仕事ってどこまでも本気じゃなきゃダメなんだ。
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今しかできない

2018-04-17 | 日記
娘の部屋はかつて夫が使っていた。
そこにデカいステレオを置いて、大量のCDやLDやビデオやゲームソフトや雑誌を貯め込んでいたけど、修学を機に娘に空間を明け渡した。
でもクローゼットにはそれらがまだひしめき合っていたので、いい加減断捨離することにした。
ギュウギュウに詰めても、ダンボール5箱にもなったのがビデオの山だった。
データ保存というとこれしかなかった時代に、一体どれだけのお金と労力をかけたことか。

そんなこんなも確か、知りもしない「老後の楽しみ」のためだったような(笑)

老後になる前に知ったのは、先のことを知ったかぶってみても当たった試しがないこと。
次から次へと予想もしないことが起こって、思い込んでいたものが壊されてはまた生まれて、そんなこともどんどん忘れていく。
今は先のことなんて、私は何も信じていない。
今日まであったことも、前もって考えた人生設計の結果でも何でもなかったというのが、信じるより先に思い知ったことである。

振り返るかもわからないのに、振り返った時の思い出になんてものはもういいかなと、広くなった空間を思った。
それより空いたこのスペースに今しか着れない洋服をかけたいわ。





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美味しいもの

2018-04-17 | 日記
「ドカベン」という漫画で、魚といえば「鯛」しか食べたことのないお坊ちゃんの岩木が、山田太郎のサンマ弁当に感激する話が大好きである。
実際サンマって、お弁当にしたら鯛より美味しいよね。

私は全然お金持ちじゃなかったけど、小学校のある時、或るおとなしい女の子がもってきたお弁当を少し貰って感激したことがある。
その子のお弁当はウインナーとか卵焼きとかじゃなくて、糸こんにゃくと揚げの炒め煮がタッパーいっぱいに入っていた。
そこのお母さんは、兄弟が多くてわざわざ「お弁当」に特別な気合なんかけられないという感じだった。
それが滅茶苦茶おいしくて、あの味が今でも忘れられない。
以来、私は糸こんにゃくが好きになった。
そこに揚げでもちくわでも余ったお肉でも入れて、甘辛く作ると本当においしい。

夫は「岩鬼」同様、そんな家庭に全然そぐわないタイプのお坊ちゃん育ちで、やはり魚を知らなかった。
魚といえば白身魚で骨を取るのも苦手。
初めて実家に遊びにいった時もご馳走されたのは「鯛のおかしら付き」だった(笑)

私がイワシやサバを教えたら、案の定びっくりして「美味い!」と言った。
魚を焼いてもそれが、何の魚であるかさっぱりわからない、その「岩鬼」に呆れつつ、私は時々それらを焼いた。

本当に美味しいものって、こういうものじゃないかな。
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思い出

2018-04-16 | 日記
小学校4年生の時。
同じクラスで、その後の私に大きな影響を与えてくれた貴重な出会いがあった。
私に
本当に面白い本を読むことと、書くことを教えてくれた人だった。
彼女がいなかったら、間違いなく今の私はいないと思う存在と思う。

そこそこ読書好きのつもりだった私が全然知らなかった、あの本もこの本も、
ずっと先を走っていた彼女が教えてくれた。
 
彼女と会ったのは三つ目の小学校だった。
その子は頭はいいのに、普段は物静かで出しゃばらない子だった。
それがある時、クラスで中心にいたリーダー格な女の子に面と向かって大声でこう怒鳴った。
「いい加減にしてくれる?何様だと思ってるの?世の中はアンタ中心に回ってるんじゃない!!」

女子にありがちのグループではなくて、たった一人でそう言い放った彼女は圧巻で、誰もが驚いて二人の様子を見つめた。
「最強」とか言われたボスキャラ的な女子に、取り巻きも何も言えなかった。

帰り際、彼女はランドセルを掴みながら誰でもない「私」に言った。
「海さん、私ずっと我慢してた。やっとスッキリしたわ!!」
私は彼女とそれまで殆ど口をきいたことがなかったので、なぜそんなことを私に言ったのか、すごく不思議に思った。

それから程なくして席替えがあって、私はその前日のことをよく覚えている。
担任のM先生(2/28のスレッドで紹介)が、
「明日の席替えはクジ引きじゃなくて、好きな人と隣同士になっていいよ」
と言ってクラス中が浮かれていた。
 私はそれまでクールで頭がよくて近寄り難い子だなあと思った彼女に、思い切って申し出みた。

「明日の席替えなんだけど、私と隣になってくれない?」

 彼女は
ニコりともせずに「いいよ」と、即答した。
そして次の休み時間に、突然私に耳打ちしてこうささやいて去っていった。
「射手座と牡羊座って気が合うんだって」

恋愛も知らない時に、告白したらツンデレの彼に、OKされた気分というか…( ̄∀ ̄;)

「それだけ言うと、走って去っていったんだよ(笑)」
中学3年の或る放課後、小4の昔話を思い出して、私が彼女にそう言ったら「覚えてない」と笑われたけどね。

その時、国語の先生が教室に入ってきて友人に言った。
「××さん(彼女)、あなたの夏休みの作文を代表でコンクールに出そうと思って。だからちょっと書き直しに入ってくれる?」
「え?読書感想文じゃなくて作文の方ですか?」
「読書感想文の方がよかったかしら?私はこれがいいと思うけど…」
先生から見せられた原稿用紙を読んで、私は驚いた。
小学校の時、転校生だった私のことを書いた作文だったからである。

「私は昔、ジャックナイフのような少女だった。友達ができてもすぐ喧嘩をしてしまう。皆が怖がって離れていく中で転校生のその子だけは、私が怒っても全く気にせず、明るく話してくれた。
朱に交われば赤くなるというように、私は自分と真反対の彼女と遊んでいるうちに明るくなっていった…」


私だけじゃなくて、彼女の方も私から何かしらの影響を受けていたんだなあとびっくりして、それがたまらなく嬉しかった。
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ラザリスさんの歌 糸(アカペラ)

2018-04-16 | ラザリスさんの歌

https://drive.google.com/open?id=1fRTbZXVNS5ddi6xDBP42at1dYTfRSV-P

改善点は多々ありますが、現状をアップします。

いつかギターの伴奏がついたら、また更新したいと思います。 

 

 

 

 

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友達

2018-04-15 | 日記
久しく会っていない友人からメールが来た。
内容は
「アドレス変えました。お手数ですが変更登録をお願い致します」
めちゃ嬉しかった。
彼女とは一時代はべったり一緒にいた、まるで姉妹のように気を使わないで済む仲良しだったけど、宗教の違いから疎遠になってしまっていた。
今でもそれに触れると一発触発である(笑)

だけれど、信じるもは違っても友達でいることには変わらない。
お互いそう思っているということを、さらりと感じた一瞬だった。

どんなに仲良しでも、違う人間である以上、何もかもが同意見ということはない。
もしかしてある分野では、異教徒同士のようにそぐわなくて、譲れないものもあるかもしれない。
それでも友達でいられる関係って、実は強いんじゃないかと思う。
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閑話休題(satouさん)Sky's The Limit sings "Only Human" TOP 9 LIVE SHOW - X Factor Okinawa Japan

2018-04-14 | 閑話休題
Sky's The Limit sings "Only Human" TOP 9 LIVE SHOW - X Factor Okinawa Japan



X FACTOR OKINAWA JAPAN で勝ち抜いてプロデビューしたグループ。
個人でオーディションに参加し、その過程で一度全員落選したものの、グループとして復活のチャンスを与えられ、見事勝ち抜いて優勝したのだが、そのときに歌った中でこのカバー曲が一番好きだった。この曲は後に、デビュー曲として撮り直されたようだが、私的には、オーディションのときの必死な、熱い思いのこもったこっちのほうがおすすめ。
番組を毎週みて応援していたのだが、圧倒的うまさで合格したものの、その後の活動が地道なせいか、あまり認知度は高くなさそうだ。彼らも、仕事や学校生活を投げうって?(は、いないか)メジャーデビューに賭けたと思うのだが、ちょっとくすぶってる?感がある。彼らの心の中にも焦りとか出てきてないかな?とか、心配になる。
オーディションの場所が沖縄だったことと、TVが地上波ではなかったこと、などで、デビューへの勢いが今一なまま、メジャーになりきれずくすぶってしまったのかもしれない。そのまま勢いに乗れなかったのは、もったいなかった。まさかこのまま消えていかないだろうなと心配になる今日この頃です。





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好きなもの

2018-04-14 | 思うこと
グラスのコレクションなどいろいろありますが、実は私は食品サンプルの小さいものが好きである。
それらのマグネットやキーホルダーやストラップのようなものがたまらない(*^^*)
最近はこれ、外国人観光客に大うけらしいんだけど、日本が世界に誇る技術と「可愛い」の結晶では?(ずっとMade in Japanでお願いします)
宝石なんか全然興味がないのに、こんなものにウキウキする私は安上がりである。

先日、大阪で買った串カツのキーホルダーを無くしてショックだったので、メロンに変更。




こういうものを鍵につけたり冷蔵庫に貼ったりするだけで幸せな気分になります…
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閑話休題(ラザリスさん)アン・サリー - 僕らが旅に出る理由 @ 頂 -ITADAKI- 2017

2018-04-13 | 閑話休題
アン・サリー - 僕らが旅に出る理由 @ 頂 -ITADAKI- 2017



この方のライブに2回ほど行きましたが、本当に素晴らしかったです。
オーガニックというか、癒しの歌声ですね。
アコースティックが良く合います。
本業は医者みたいですが、世の中には凄い才能を持った方がいるのです。
この歌、「ガンバと仲間たち」の映画の主題歌みたいですが、いい歌ですね。






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ネットにまつわるあれこれ2

2018-04-13 | ネットにまつわるあれこれ
誰にでもなりすませるのがネットである。
ある意味、それがネットの楽しみ方の一つなのかなとも思う。

その中で私が見た、悪意というか、細工や工作のためのなりすましについて。
以下は、特定の文章や真偽の信憑性ではなく、なりすましの性質についてということです。

①なりすましてでも入ってくるということは、尋常じゃない強い主張や感情があるということである。
「どうしてもこれを言いたい」というのものがあるということ。

②言葉や設定は気にせず、文章の癖やタイミングより「何を主張したいのか」を読む。
(必ず強く主張したい部分が入っています)

③これは人によりますが、つくっている部分はぎこちなく、主張したい部分はなめらかである。
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台本を読む

2018-04-12 | 日記
夫の仕事柄、ドラマや映画の「台本」を目にすることがある。
まだ公開されていない映画のストーリーをいち早く知りえたりして、いいなあと思うかもしれないけど、台本というのは作品全体のごく一部であって、それだけ読んでもわからないものである。

小説なら文章だけで一つの作品に完成されているけど、台本というのはここから作り込んでいくもの。
このせりふを、役者さんはどんなふうに言うんだろう?
この部屋はどんな感じにするんだろう?
このロケーションはどんなところでやるんだろうか?
このシーンは朝なのか昼なのか夜なのか、天気は晴れなのか雨なのか。
髪型や着るものはどんな感じなのか。
音は何を入れるのか…

作り手はそれらを具体化して映像にする。
夏井先生の、映像を見て言葉にするのと反対ですかね(笑)
私もたまに読んで、頭の中で描いてはみるけど、作品になったものを見るといつも驚く。
書いてあることをただ映像化しているだけじゃない。
そこに、独特の世界観を持たせるのが「作品」というものなんだろうか。

昨晩、また一つ台本を読んでみたけど、これがどんな作品に生まれ変わるのか楽しみに思った。
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PTA事情

2018-04-12 | 日記
子どもが修学してから驚いたことの一つがPTA活動だった。
これが結構な仕事量!!
なんだこれ~?!と思った。

私が子どもの頃は、親が学校に来るなんて入学式と卒業式。それから運動会と参観日くらいだった。
それがまあ、今はいろんな役員があって、役員の希望がない時はその選出をなんとかする委員までいて、会合はものによって頻繁にある。
それらは平等に負担するためにクジ引きされ、誰が何をやったかポイント制で管理される。
断る理由はただ働いていますではダメで、「介護人を抱えている」か「自身の病気」か「自分一人で生計を得るために働いている」しか認められない。
クジ運を天に任せる以外、逃れることができないのである。
この他に強制ではないが、ボランティアの募集もいろいろある。

なんでここまでやらなきゃいけなんだろう?と面倒くさいことこの上なかったけど、子どもが絡むと、こういうことも文句を言わずにスマートにこなして、評判を落とすわけにいかないのである。
仕事の内容に価値を見出すより、私はそっちの方に意味があるように思えてならなかった。

平日の活動は、仕事があれば職場に頭を下げて有休をとったり遅刻をしたりして、できるだけ参加する。
こういうところは男女平等にはおそらく永遠にならず、母親との負担になる。
どんな子煩悩の父親も「育児参加」「協力」と呼ばれるのは、こんなところにもあると思う。

しかし、昨今の学校事情もわかってくると、親たちがもっと協力しないと先生方だけでは回らないんだなあとつくづく思った。
例えば夏にプールの授業があった場合、私の頃は「水着を持ってきてください」の一言で終わったし、うすら寒い日でも青紫の唇をしながらプールにつっこまれたもんだ。
でも今は、そんなことしたら大問題になってしまう。
指定されたカードにその日の体温を記入して、親のハンコを貰い、水温が一定に達しないとそれは許されない。
写真一枚撮るにも、それはどこそこに掲載される場合があるが、それが承諾できるかどうかを事前に申告しなくてはならない。
そんな細かい書類が頻繁に渡されては回収されるし、先生の仕事は確実に増えていると思う。

家の近くに有名私立小学校があるが、そこの通学路は常時プロの警備員が立って登下校の見守りをしている。
道路の通学路用のカラー塗装の費用も、税金ではなく学校側がポンと出すらしい。
公立で同じ申請をすれば、何年も順番待ちをして予算が通るのを待たねばいけないが。
まあ金があれば、そんなこんなもやってくれる商売があるんだろうけどね。
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気の強い女2

2018-04-11 | 仕事の話
職場のストレスというと、周りが圧倒的に自分より仕事ができて、緊張と劣等感にさいなまれることだった私も、何年かしたら仕事ができない人に振りまわされて、悩まされるパターンもあることがわかり始めた。

そんなに大きい会社じゃないところにいた時、そこは清掃業者など頼んでいなかったから、掃除は自分たちでやらねばならなかった。
でも「汚れているなと気づいた人がやる」というという常識に任せていると、絶対やらない人がいる。
というか圧倒的多数がそういう人だった。
私はそこに入って誰に言われたわけじゃないけど、朝は早めにきて床の掃除と雑巾がけをした。
新入りだから仕事を知らないし、せめてそのくらいはと思ったからだけど、それ以上に、四隅に埃が舞っているようなところで食事をして、分別もせず、何でも一緒くたにゴミ箱に入れる神経が嫌だったからである。
帰りには全員のゴミ箱を空にして帰った。
洗面台とトイレもピカピカにした。
好きでも得意だったわけでもない。仕方なくやった。(好きでやる人なんかいるだろうか)
業者に頼んだらそうなって当たり前だし、頼んでない以上、誰かがこうするしかないと思う。

だいたいが掃除や生理整頓にだらしない会社で、コピー機のまわりも雑然としていたので、サイズごとの裏紙ボックスを作って、裏紙はここ、新しい紙はここと取り出しやすくした。
予備の文具品も整理して無駄な発注をしなくて済むようにしたり、倉庫の整理をして古い書類の調べものもわかりやすくした。
OA機器の故障の連絡は短縮登録して、ついでに短縮登録一覧も見直して使えるように作り直した。
電話連絡のメモは、書き込みがラクなフォーマットを作った。
何かやろうとする時、余計なことに時間や手間をとられるのが無駄と思ったからである。
こういうことは、それまでいた会社では当たり前すぎて意識もしなかったことだけど、できない会社というのはできないんだなあと思った。

そこまでやっても、
「あれコピーが詰まっちゃって。海さん、業者連絡って表示が出ちゃったんだけど」
と平気でいう年配者がいた。
「そういう時はここに連絡してくだいという、短縮登録してありますし一覧表も渡してあります」
(だから、そういう面倒なことは言いたくないのよ~o(T◇T)o

後に新しく入ってきた男の子は、初日にびっくりするほど朝早くきて「今日からなんでよろしくお願いします」と深々と頭を下げたので恐縮したら、それだけだった。
私が掃除をしているのを見ても知らん顔して、それきりボーッと座っていた。
早く来たのはその日だけで、翌日からは当然のようにギリギリで出社すると、自分のゴミ箱のゴミも捨てずに定時で帰っていった。
「そんなもの女がやれよ」とでも思っているんだろうか。

ある時、これみよがしに大量のダンボールを畳みながら重そうに運んで(そうでもなかったけど)
「手伝ってくれる?今日、月一のダンボール回収の日なの」
と頼んだら、
いきなり私を指差しして「よく知ってんね!」と叫んだ。

そいつは入って一月も立ってない上、まだ一件の売り上げも上げていない中、
「今週の土曜休ませてください。子どもの運動会なんです」
と社長に談判した。
30そこそこで子どもが3人もいるらしいので、行かないと奥さんが大変なんだろうなあと思ったけど、それを今の自分の立場でよく言えるなと私はニヤニヤしながら聞いていた。
「運動会?」
社長がロコツに怪訝な顔をした。
相当なイヤミを言われながらも、見事に厚顔を貫いて土曜は休んだ。
すばらしき家族愛である。

結局その方は、何の売り上げも上げないまま数カ月後に「辞めます」と言って退職していった。
いろいろ見てきたけど、彼が殿堂入り「仕事できない人ベスト1」だったかな。
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