回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

中禅寺湖・歌ヶ浜~千手ヶ浜ハイク②

2014-10-13 17:24:06 | 奥日光

10月13日(月)

曇りのち雨

前の夜は疲れて9時就寝だったので夜中に何度も目が醒める。

6時半には本格的に起床して、ひとりでホテルの庭や牧場の周りを散歩。

 

曇ってはいるが明るい。

山は紅葉というより黄葉が多い。

この黄色が緑と赤の間をとりもってなんともいい味を出している。

 

食事はしっかり和食で、珍しい山菜のお漬物もあってご飯がすすむくん!

ニュースではずっと台風情報。

昨日よりはだいぶよくなったみたいだが、ろくさんの膝の具合も考えると、今日はもう帰るしかない。

9:30ホテル出発。

ふふふ、超久しぶりにホテルから日光市道まで出るまっすぐな道だけわたしが運転っ(^0^)!!

 

「えーと、ブレーキは右だっけ?左だっけ?ドアミラーはどうやって開くのだっけ???え!ここはアクセル踏むの!?」

ほんとはもっと運転してもよかったのだけど、ろくさんから「NO」が出ました↷。

ずっと運転していると膝に悪いようなので気を利かせたつもりなんですけどね。

とにかく日光宇都宮道路から東北道にあるPAのたびに休憩をとることにして家路へ。

日光口、大谷、(都賀西方のPAは除いて)、佐野、羽生、蓮田。

いつも帰路のときはあまりPAやSAに寄らないのでけっこう面白かったです。

↓ 日光口PAからの眺め。

↓ 大谷PA,トイレと外のテーブル台が大谷石でできている。

家に近いインターに降りたのが12:00

なぜか、家に着いたらろくさんの膝はかなり回復しておりました(^^)v

なかなかスリリングな今回の奥日光でした。教訓 「侮るなかれ中禅寺湖!」

 

 

 


中禅寺湖・歌ヶ浜~千手ヶ浜ハイク①

2014-10-13 16:00:56 | 奥日光

10月12日(日) 晴れ

台風19号は進路速度が遅く、この日はまだ関東のお天気はなんとかもつらしい。

予約していた宿をキャンセルするのももったいないし、いちかばちかでかけてみました。

5:50 家を出発

台風で出控えた人も多いのか、時間が早かったのか、紅葉渋滞はなくスムーズに車は走る。

8:00 中禅寺湖畔・歌ヶ浜駐車場着。気温が低いのでジャケットを重ね着したり軍手をはめたり装備も充分して出発。

コースはここから千手ヶ浜まで約13㎞の湖周遊コースです。

春に千手ヶ浜から菖蒲ヶ浜を歩いているので残った部分を歩く予定。

お天気はどんどんよくなって大好きな中禅寺湖ブルーが秋の冷たい空気の中で、いつもにもまして色鮮やかに見える。

飽きもせず、ここに来るのはこの色に惹かれるからなのよね。

開けた平地に来ると風に落ち葉が、ハラハラなんて生易しいものではなくバサバサバタンバタンと音をさせて降り積もっていきます。

八丁出島とチビ出島(やまびこ命名^^)を越えて阿世潟。

しかし、美しい。

うっとりとシャッターを押して道に上がろうとしたらちょいと道に迷う。

すると、やはり奥日光ファンであられるひとり旅のおじさまと出会って、この赤い杭をたどっていけば大丈夫ですよ、と教えていただく。

↓ 赤い杭

思えばここからが今回の旅の暗雲の兆候であった。

阿世潟まではハイキングしているグループは何組かいたけれど、ここでこのおじさまと出会った以外は梵字岩まで誰にも会わなかった、

ということはここはそれほど知られた道ではないということか。

うーむ、なるほど、殆ど道というものがない。

人が通れるような道になっていないし、命綱のような赤い杭も地面に埋まっていたり、紅い落ち葉と見分けがたかったりする。

おまけに、行く手を阻む巨岩の数々、木々の根っこ、飽くことないアップダウン・・。

時折り見える断崖の下の水は美しいのだけど・・。

白岩展望台は岩に登らないとあまり良い眺めではないのだが、ここを登る気力は無くスルー。

 

 

 

右手は湖への断崖。左手は熊の出そうな山の中。これってほんとにハイキングコース?

いわゆる「ハイキング」という言葉の持つ軽さに惑わされて(だれもハイキングコースなんて言ってなかったけど^^)侮っていた。

まあ、晴れたからいいようなものの、これが少しでも雨が降っていたり霧が出たりしていたら遭難していたかもしれない。

↓ ここはまさに修験の道である~。

千手ヶ浜から菖蒲ヶ浜の間も険しかったが、手すりやロープなど、もう少し整備されていたように記憶している。

さらに、標識に「○○まであと○○㎞」と書かれた距離がなかなか縮まらない。絶対数百メートル歩いたはずなのに全く同じ残り距離数の表示

だったりしている。

↓ こんな巨岩の間を岩にひっつくようにして回り込みます。(梵字岩手前あたり)

そしてそして、最悪の事態!連れ合いのろくさんの左膝がおかしくなってきて、速度が極端に落ちる。

自分も木の根っこにつまづいてうつぶせ状態で転んだり^^;;。

もはや景色どころではなくなってきた。

もうお昼に近いが空腹を感じる余裕もなくなってきた。

もうカメラはリュックに入れて写真はあきらめる~。

数か所、柵があったり、ロープがなければ水にまっさかさま、という道を通り抜け、

ようやくようやく千手観音堂跡が見えてきた。

 

ここまで来れば、何度か来た道。千手ヶ浜はすぐそこである。

お~、前が開けて美しい白砂の浜が見えてきた。

千手ヶ浜~!

すでに13:30。

13km歩くのに5時間半@@?!これは登山並みだわ。

とにかく目的地に着いたのでお弁当を広げようとしたら、相当に冷たい東風。

赤沼小屋までのバス乗り場のそばのベンチでやっとお昼☆

折よく食べ終わった頃に14:10発臨時バスがやってきて乗り込む。

小田代の、まだ残っている草紅葉を車窓から楽しみながら赤沼に着く。

赤沼15:04発のバスに乗り換えて立木観音入口まで。

乗り物はありがたいね~、なんて、おじいちゃんおばあちゃんの会話のように、しみじみ話しながら。

実は車の置いてある歌ヶ浜まで船を使うという手もあったのだが、この時季は千寿ヶ浜からの船は運航休止であった。

中禅寺湖一周するには、バスまたは観光船の時季と時刻ともっと克明に確かめておくべきである。←教訓!

15:30頃立木観音入口着。

まー!今回の盛り沢山なハプニングにはびっくりひゃっくり!

なんとあたり一面霧の海なのでした。

ここから歌ヶ浜までは普通の足なら10分くらいで歩いてしまうのだが、とにかくにもろくさんの膝が利かないので、まるでロボコップのようなぐ

くしゃくした歩き方の連れ合いに手を貸して久しぶり(初めてくらいかな~^^)に腕を組んで歩いた。

霧の中のデートはまあそれなりにロマンチックではあるが、はっきり言って介護状態であり、行く手は霧で真っ白でありながらお先真っ暗な状態であった。

やっと歌ヶ浜に着いたのが16:00過ぎ。

ここからまた今バスで来た赤沼に戻り、さらに越えて上の光徳牧場そばのホテルまで上っていくのだ。

 

果たしてろくさんのこんな足で運転できるのだろうかと、不安たっぷりだったので「わたしが運転してみようか?」と意を決して言ってみるが

「それくらいなら足が折れても自分が運転した方がまし!」と即座に却下(><)!

エンジンを入れて走りだした。なんとか運転はできるらしい。

湯の湖のあたりは紅葉がきれいらしい、と情報を得てホテルへの道を越えて車を走らせる。なるほどきれいだった。

湯の湖からまた下ってホテル着

 

17:00であった。

車から降りるときのろくさんは両足が完全にロボコップ状態であった。

硫黄の匂いたっぷりな温泉に浸かって明日回復するのを祈る。

↓ 夕食のメイン。栃木牛の陶板焼き