4月29日の紙面は教員の長時間労働を大きく取り上げていました。文部科学省が公表した2022年度の教員勤務実態調査結果(速報値)によれば、過労死ラインとされる月80時間超の残業に相当する学校内勤務時間「週60時間以上」の教諭の割合は、前回16年度調査より大幅に減少したものの、依然として長時間労働が常態化していることが明らかになりました。
本来業務の授業以外にも、生徒指導など幅広い関連業務を担って子供たちを育んできたのが日本の教育の歴史ですが、次第に高度な学習が要求され授業以外の業務を大幅に減らすことも難しい今、指導要領を精選するか教員を増やすしか手立てがない。このような識者のお話が載っていました。
「校長が帰宅を促すので持ち帰り仕事が大幅に増えた」「夕方にタームカードを押して仕事を続けている」という闇残業の実態、残業代の代わりに支給している給与月額の4%相当の教職調整額を良いことに、「無制限に働かせても問題ない」との考えが蔓延っているとの指摘も紹介されていました。
師走の師は学校の先生ではなく、お寺の僧侶のことみたいです。