山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

時事川柳(入選と言う花を探して)

2018-06-20 12:04:08 | 日記

NHKの朝ドラで全国区となった岩手県の沿岸北部にある久慈市まで約130km、これは隣県の秋田市までとほぼ同じ距離で、改めて岩手県の広さを思い知ります。

久慈市は平成18年4月から3年間単身赴任していた街で百数十回往復、秋田市は平成21年に娘が嫁いだ地で数十回往復しています。

その秋田市の、しかも娘の家の近くにある自衛隊演習場が地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備の候補地であることは以前から報道されていましたが、住民向け説明会開催の様子が記事になりました。

防衛省の担当課長は「多くの人が住んでいるが、大きな問題があるとは認識していない」とふざけたことを言い、住民からは「理解できない」など反対意見が続出しました。

もう一つの候補地は山口県の萩市と阿武の演習場で、総理大臣のお膝元でさえ「理解できない」「攻撃目標にされるのではないか」との懸念が相次ぎました。

秋田市は反対意見で迎撃し

 

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岩木山(ミチノクコザクラはどんな顔)

2018-06-17 14:01:05 | 旅行

快晴の栗駒山から大展望を堪能した後梅雨入りし、雨が続くわけでもないがパッとした晴天にもならない日々、6月10日は早池峰山の山開きで花も増えているだろうと気にかかる。

そんななか、曇天ではあるが降水確率0%の予報が出た16日に早池峰山、秋田駒ケ岳、岩木山の何れかに登ることにした。

早池峰山は今年2回目となるが、ハヤチネウスユキソウ、ミヤマアズマギク、ミヤマオダマキ、ナンブイヌナズナなどお馴染みの花と再会し、まだ見たことのないトチナイソウ(チシマコザクラ)を探したい。

秋田駒ケ岳は今年初めて、コマクサ、チングルマ、タカネスミレ、ミヤマダイコンソウなどが咲き始めており、ほかにも沢山の花が期待できる。

岩木山は2012年9月以来で、花の種類は多くないが固有種のミチノクコザクラを見たいと願い続けており、まさに今がその時。

何れも曇りがちの天気予報を参考に前日には秋田駒ケ岳に決定したが、当日6時頃弘前市の天気予報を見たら朝から夕方まで晴れマーク、これが山頂からの大展望への期待も大きく膨らませ岩木山(1,624m)に変更した。

複数の登山口のうち向かうのは標高1,238mの八合目、山頂まで標高差400m足らずでコースタイム1時間20分の超楽々コース。

自宅から登山口まで約190kmで3時間ほど、東北自動車道の大鰐弘前ICを下りるあたりから岩木山が見え始め、一般道を進むにつれてその姿が大きくなり山頂にかかっていた雲も少なくなっていく。

岩木山

9時頃に69のカーブが続く有料道路の料金所を通過、この辺りから雲行きが怪しくなり登山口に着いた時には9合目に向かうリフトも途中までしか見えない状況だが、反対側の山並みは辛うじて雲の下で、世界遺産の白神山地が良く見える。

 

9合目までリフトを使えば更に早く山頂に到着し展望が得られるかもしれない、歩いて登ってもその間に雲が切れるかもしれない、とあれこれ考えるが出発前に見た晴れマークに誘われて、9時30分に歩き始める。

歩き始めてすぐにハクサンチドリが目についたが咲き始めたところ、小さな花を沢山つけているのはズダヤクシュで漢字では喘息薬種、信州では喘息をズダと呼び喘息に効くことからの命名とのこと。

ハクサンチドリ

ズダヤクシュ

 

ほかにはウコンウツギ、葉がカメの甲羅に似ているオオカメノキ、ベニバナイチゴを見ながら、見たことのなかったツバメオモト、一輪だけ咲いていたノウゴウイチゴを発見。

ウコンウツギ

オオカメノキ

ベニバナイチゴ

ツバメオモト

ノウゴウイチゴ

登山道はやや急な勾配が続き、超楽々コースと言えども楽ではなく45分ほど歩いたところでリフト降り場からのコースと合流し、その先は斜度を増した岩場が続く。

ミヤマキンバイが足元に沢山咲いているが、ほかの山に比べて小さいようだ。

登山道わきの岩場 黄色い点がミヤマキンバイ

お目当てのミチノクコザクラもちらほら見かけるが、旬を過ぎて白っぽくなっているものが多く、綺麗なものはなかなか見つからない。

麓から別のコースを登ってくれば群生地を通過するはずであるが、日帰りの日程では無理と諦めている。

初めて見たミチノクコザクラ、同じサクラソウ科の、ユキワリコザクラ、ヒナザクラ、ヒメコザクラは1㎝前後なのに対し2㎝ぐらいと、その大きさに驚く。

図鑑を見るとエゾコザクラやハクサンコザクラに似ているが、どこが違うのか良くわからず、これはミチノクコザクラ(別名イワキコザクラ)という岩木山の固有種と言われているので素直に受け入れる。

30分くらい岩場と格闘し11時頃山頂に到着、展望のない雲の中の山頂には鮮やかな黄色の花が目立っており、ヤマガラシと思われる。

ヤマガラシ

 

カップヌードルとコーヒー(おにぎりは車に置き忘れた)で1時間以上粘るが雲はなくならず、諦めて下山開始。

イワウメとナガバツガザクラを見ながら、コザクラの見落としがないか確認し、転ばないように気をつける。

イワウメ

ナガバツガザクラ

エゾノツガザクラに比べて葉が長い

登山道

急こう配区間は一方通行

ナガバツガザクラは帰宅後に図鑑で調べて分かったもので、希少種だと知り嬉しくなる。

登山口に着いたのが13時40分、青空が見えており悔しくなるが、置き去りにしていたお握りを食べて帰宅を急ぐことにする。

標高を下げていくほどに青空が増え八甲田連峰も手に取るよう見えるので、岩木山の方を振り返ると山頂には雲が掛かっているものの山の姿は良く見える。

下山途中にすれ違った10数名の団体は今頃あの雲の中だろうか、これから雲が消えれば絶景が見えるだろうな、などと考え秋の高気圧に覆われた紅葉の時期にリベンジすることにした。

さて次は今日の候補だった早池峰山か秋田駒ケ岳にしたいところだが、先ほど眺めた八甲田連峰も呼んでいるような気がしてきた。

 

 

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時事川柳(入選という花を探して)

2018-06-12 10:11:21 | 日記

暦どおりの11日、東北北部も平年より3日、昨年より3日早く梅雨入りしてしまいました。4月半ばからほぼ毎週出かけていた山、晴天の大展望は期待せずに、珍しい花を求めて梅雨空の合間に行くことにします。

アメリカからは入梅の前ぶれのような暗いニュースが、大谷翔平選手がひじを痛めて故障者リストに入ったというのです。大車輪の活躍を見せていた二刀流は世界の宝、怪我だけは気をつけて、と願われていましたが好事魔多し。

じっくりと治療し、出来るだけ早くなく復帰して欲しいものです。

エンゼルス主力二人を欠くことに

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栗駒山(宮城県側から)

2018-06-06 14:38:19 | 旅行

6月5日(火)栗駒山(1627.4m)を目指して5時30分に出発した。

岩手・宮城・秋田の3県境に位置するこの山は、呼び名も須川岳・栗駒山・大日岳と県ごとに違う。

これまでは紅葉の時期に岩手県側の須川高原温泉から登っていたが、今回は宮城県側の登山口イワカガミ平から栗駒山を目指すことにした。

須川温泉に至る国道は工事に向けた調査を実施するため、5:30から10:00迄通行止めなので、イワカガミ、ミヤマキンバイ、ヒナザクラなどを期待して東栗駒コースを選択した。

天気予報は晴れもあれば曇りもあり、展望はあまり期待できないが出来るだけ早く登れば、それなりに見渡せるだろうと早く家を出た甲斐があって7時50分に登山開始。

山頂までは中央コースと東栗駒コースの二つがあるが、後者は滑りやすい箇所があるので登りに使うようにとの立て看板に従う。

歩き始めの1時間ほどは大きな段差に悩まされ歩行速度が一段と遅くなるし、半そでシャツ1枚でも大汗をかき息が切れる。

コースタイム40分のところ60分で徒渉点に到着し、沢一面雪で覆われており冷気を感じながら100mほど雪上歩行。

雪の冷気で身体が冷え登山道も歩きやすくなり、花も増えてきたので足取りが軽くなる。ここまでに、ミツバオウレンが沢山咲いていたのと、タムシバが印象的で、ちらほら見えたツマトリソウも加わった白い花回廊は、五葉山のツツジによる赤やオレンジの花回廊と対称的。

ミツバオウレン

タムシバ

ツマトリソウ

赤系の花も咲き始めのイワカガミ、ムラサキヤシオ、サラサドウダンが見えるし、ミネザクラも咲いている。

イワカガミ

ムラサキヤシオ

サラサドウダン

ミネザクラ

視界が開けたところからは残雪が鮮やかな大きな山が現れ、鳥海山かと思ったがスマホの山座同定ナビで確認したら月山だった。改めてよく見れば明らかに鳥海山ではないのに思いがけない対面で慌てたようだが、山頂からの展望が期待できそうだ。

東栗駒山山頂が間近に見える平坦な場所では、ミヤマキンバイの群生が見ごろを迎えており、ヒナザクラとタテヤマリンドウも咲いている。

ミヤマキンバイ

ヒナザクラ

 

タテヤマリンドウ

 

踏みつけないように注意しながら山頂に向かうと、この先登らなくてはならない残雪が大きく見えてきた。

事前に仕入れた情報では大したことはないと思っていたが、こんなはずじゃなかったと言いたい斜度と延長があり、先行して登る二人が難儀しているように見える。

雪は柔らかくて4本爪の軽アイゼンは効きそうもないが、無いよりはましかも知れず持ってくれば良かったと後悔。斜度はスキー場の急斜面と同じくらいに感じるので30度、延長は200mくらいだろう。

最大斜度を登るのは困難なので斜めに登り、折り返して斜めに登る、これを繰り返して階段状の登山道にたどり着いたときは一安心。

上から見てる 大したことないように見えるが

その直前で見た階段は下山時に利用する中央コースなので、その位置をしっかりと記憶させる。

階段状の急な登山道を歩き始めほどなく、見慣れた山頂の標柱が見える、山頂は突然やってきた。

10時50分にたどり着いた山頂から真っ先に見えた山は北隣の焼石連峰、その上にかぶさるように岩手山の山頂がはっきりと見えるし、途中から見えていた月山もくっきりと大量の残雪を見せている。

焼石連峰と岩手山の頭(写真では薄っすらと)

月山

鳥海山は何処にいるかと、少し場所を変えたら秀麗な山容が鮮やかに見え、東側には、北から姫神山、早池峰山、五葉山、氷上山、室根山が良く見える。

鳥海山

早池峰山

五葉山

西側には岩手山から続く裏岩手連峰、秋田駒ケ岳、和賀山が連なり、焼石連峰の次に大きく見える鳥海山、月山が続く。

山形方面の山が県内の山より大きくはっきりと見える栗駒山、ガイドブックは東北中部の山々を望む展望の山と紹介しているのを実感した。

月山の南は、以東岳、朝日連峰、飯豊連峰、吾妻連峰、蔵王連峰と続いているが、確実に視認できたのは以東岳までで、朝日連峰以降ははっきりしなかった。

お湯を沸かし何時もの昼飯を食べて山頂には1時間ほど滞在、鳥海山を指して岩手山かと聞く遠来の登山者にスマホの山座同定ナビを紹介し、須川コースから登って来た方からは、須川コースの様子などを教えてもらった。

今日は時間的にも体力的にもゆとりがあるので、一時間程度で往復できる展望岩頭という場所まで足を延ばすことにした。

目的は、イワウメとまだ見たことのないミネズオウを見ること。

小さなイワウメと更に小さなミネズオウに対面し、再び山頂へ戻って小休止し靴ひもを締めなおす。

イワウメ

 

ミネズオウ

13時15分下山開始だ、雲が現れ遠くの山は見えなくなってきたので、今日の早起き早発ちは大正解だった。

階段状の急勾配と残雪を下り間違わずに中央コースに分岐するが、この先はしっかり整備された登山道で階段状の急こう配区間が終わると、自然石を並べてコンクリートで固めた水路みたいな登山道が延々と続いている。

柔らかな土の登山道が足にとっては優しいと、ぜいたくを言っていられないが、登山口まで硬いままで柔らかな土の上を歩くことはなかった。

その整備のおかげで雨降り上がりや雪解け後は、ぬかるむこともない快適な登山道なのだと、感謝の気持ちに変わった。

登山口から自宅までは110kmほど、往路は高速道路を利用したが、帰路は節約しようと高速道路を利用しない距離優先でナビを設定した。

信号が多い国道4号も避けたいがそのような設定は出来ず、現地の案内標識を見ながら経験と勘を頼りに進むが、国道4号に案内しようとするナビは無視。

勘がくるって2回ほど後戻りしたし、遠回りとなったころもあり何キロかロスしたが、信号がほとんどなかったため所要時間は大幅に短縮したと思われる。思いたい。

見たいと思った花々、想定外の大展望に巡り合った良い一日だった。

 

 

 

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時事川柳(入選という花を探して)

2018-06-06 10:38:21 | 日記

6月2日付の岩手日報に時事川柳の選考基準に関する事と、休載日を設けた理由が掲載されました。

そのなかで尾崎三柳著「完全版 時事川柳」が紹介されており、著者は作句のポイントとして▽説明型▽説教型▽独善型▽標語型▽詰め込み型▽戯語(言葉遊び)型などを避けることを挙げているそうです。

急きょAmazonに中古本を注文したところ昨日5日に届いたので、参考にしたいと思います。

また、普通郵便が日曜祝日に配達されなくなったため、ハガキ投稿が途切れ、日曜付と年末年始、5月の連休に休載日を設けたそうです。

日曜日の配達がなくても日曜付に影響はなさそうですが、そのことは深く考えないで、メールによる投稿を受け付けることにした英断に感謝したいです。

さて、今朝の入選句は

国民にあすを託して解散し

これは4日付24面の記事、3日に18年の活動を終えた全国犯罪被害者の会(あすの会)設立者の言葉「課題はまだある。次は国民の皆さんが立ち上がってほしい」を詠んだものです。

前述の本紙説明の中で「1面トップだけでなく、片隅の記事にも目を向ける作品に日々感心している」とのコメントもあり、隅々まで目を光らせてきらりと光る句を作りたいと意を強くした次第です。

 

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