岩手県水産技術センターがまとめた、2024年度の秋サケの回帰予報よると、前年度並みの数量4万4千匹、重量136㌧となり、県内で人工ふ化放流事業が本格化した1984年度以降で、最低の水準が2年続く見込みです。
震災前(2008~10年度)の平均値と比べた数量が0.6%にとどまるのは、春先の海水温上昇や餌となるプランクトンの減少などが要因とされ、当面は低水準の回帰状況が続くとみられています。
漁獲量のピークは1996年度の、数量2447万匹、重量7万㌧で、その後減少が続き2023年度の実績は4万4299匹、134㌧と過去最低でした。
ふ化場では、過酷な海洋環境に耐えられるよう、体が大きく泳力のある「強い稚魚」の育成を22年度から本格させており、25年度ころには強い稚魚が帰る見込みで効果が見えてくるそうです。
サケは回遊魚だろうと見切り発車でしたが、今確認出来ました。広辞苑によれば、「季節的あるいは生活環の一時期に一定の経路に沿って移動する魚。ブリ・カツオ・ニシンなど。大群をなすものが多い」とあり、サケは違うのかと心配し検索したところサンマ・マグロ・などと共に含まれていました。