この日のお花について特筆すべきは、カタクリが広範囲に咲いていたことです。「この山にカタクリがこれほど咲いているとは思わなかった」とは、会話する機会のあった常連の登山者の言葉で、私もそう感じました
その割に写真は余り写しておらず、写したものはピンボケ気味が多かったです。
これは腹這いにならなくても、段差を利用して写すことが出来ました。
規模は鞍掛山の群落に及びませんが高密度でした。
登山道に入って直ぐに見つけたシラネアオイで、この先も咲いているだろうと思いましたが、これだけでしたので下山時に写しました。
エンレイソウとシロバナエンレイソウが咲いていたのは、一本杉付近までの下の方で白のほうが少なかったです。
この区間で沢山見かけたのがヒトリシズカです。
逆に少なかったのはキバナイカリソウです。なかなかピントが合わず10枚ほど写して一番良かったのがこれです。分布が日本海側とあるのが気にかかります。日本海側ほど雪は降りません。
これも苦労したモミジイチゴです。暗いところではピントが合いにくいです。
逆に明るいところでは、少し離れていても綺麗に撮れました。オオカメノキです。
小さな白い花は難しいです。山頂近くのヒメイチゲです。
黄色い花2種は似ていますが、花弁の先端がくぼんでいるか否かと、葉の形で判断しました。
これはコキンバイと思います。五合目より上に咲いていました。
これはキジムシロと思います。登山口に咲いていました。
クロミノウズイカグラと判断するまで時間がかかりました。早池峰山で見かけたことがありましたが姫神山にも咲いていたとは意外でした。咲いていたのは標高1000mほどの場所なので納得しました
さて残るはスミレの仲間です。いつも悩みますが今回確信を持ったのはミヤマフイリスミレで、淡紅紫色の花と葉の表面脈上の白斑が決め手です。
次はオオタチツボスミレかと思いかます。タチツボスミレより大型という特徴はあっていますが、主に日本海側の山地に生えるという点が気にかかります。
これらは上記より小さいのでタチツボスミレかと思います。
これは花の形が少し違うし、葉の縁が丸まっているようにも見えるので、スミレサイシンかもしれません。でも日本海側と同様の積雪地帯でもないし悩みます。
残雪は一かけらもありませんでしたし、見える範囲のスキー場のコースも例年より早く雪が消えたようです。調べたところ例年ならGWまで滑ることが出来る安比高原スキー場は4月25日で営業が終わっていました。
今年は雪解けが早いので、春の花を観に出かけるタイミングを逃さないようにしたいと思います。
スミレに限らず特徴を覚えておいて、それを現地で確認して同定というのが理想かと思います。
しかし現実は、一年ぶりに見る花は名前すら、あー何だっけ?ですから、帰ってきてから写真を見ながら悩みます。
今年は眺めるだけではなく、久しぶりに岩手山に登りたいと思います。
今日拝見した中では、キバナイカリソウを観ていません。
クロミノウズイカグラも知りませんでした。
登り易い山ですし、何よりも岩手山の展望が素晴らしいですね。
何度も登られる方の気持ちが分かるように思います。