2011年の東日本大震災と21年、22年の福島沖地震で施設が壊れ、花巻市に製造拠点を移している北上市の喜久盛(きくざかり)酒造は来年2月、被災した本社醸造所を復活させます。
来年創業130年の節目を迎える北上市唯一の造り酒屋の社長さんは「何があっても再建し、創業の地に製造拠点を戻そう」と従業員に語り掛けているそうです。
同社の代表銘柄は「鬼剣舞」「百姓おどり」といった郷土芸能に因んだ銘柄のほか、「純米原酒タクシードライバー」も人気だそうですが、新設の酒蔵は5度の低温に保てるため、全国でも珍しい「四季醸造」を始めるとのことで、年中新酒を味わうことが出来る新銘柄も楽しみです。
県内には22の酒蔵があり、震災で全壊した大槌町の赤武酒造は盛岡市で再建し、陸前高田市の酔仙酒造は隣接する大船渡市に新工場を建て、それぞれ復興の道を進みます。
余談ですが私の地元紫波町には22のうち4つの酒蔵があり、県内最多でしたが赤武の移転で1つ増えた盛岡市が並び、3つの一関市が続きます。
銘柄を「鬼剣舞」「百姓おどり」というのですね。さらに「純米原酒タクシードライバー」という意味深な銘柄もあるのですか。
機会があれば利いてみたいと思います。
さて、入選句ですがストレートな表現がいいですね。
下五の乾杯へには勢いが感じられます。
関係者の皆さまのお顔が浮かんでくるようです。
鬼剣舞は知ってましたが。タクシードライバーは知りませんでした。ラベルも斬新ですし若い経営者の感性でしょうか。
日本酒には、大吟醸、吟醸、純米、本醸造、しぼりたて原酒、など様々種類があり、大吟醸でも精米率35くらい~50くらいまであり、値段も720mlで1000円程度から5000円を超えるものまでありますね(私の記憶ですので、精米率や値段はもっと少ない、高価なものがあるかと思います)
こんなことは御存知かと思います。
沢山の蔵元のどの酒が美味しいのか、高価なほど美味しいのか、まったく分かりません。
岩手のお酒について特定の銘柄をお奨めすることは控えますが、機会がありましたならご賞味ください。
句は、喜と杯を2つずつ使うことにこだわりましたが、「あざとい」と言われないか気にしてます。