山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

追悼式場所への思いてんでんこ

2023-12-01 09:27:03 | 時事川柳

岩手県は、東日本大震災津波から13年となる来年3月11日の追悼式を盛岡市で行うと決めました。これまでは沿岸被災地を会場に市町村と合同で実施してきましたがたが、内陸は初めてのことで、沿岸市町村から「単独でしずかに追悼したい」と意向が示され、費用や事務の負担を考慮した結果で、今後は盛岡開催を基本とする方向とのこと。

県が24年の追悼式の在り方について市町村に意見聴取したところ、県との合同追悼式開催の希望なかったそうで、宮古市長は「合同の場合、さまざまなすり合わせ必要になる。10年が経過したこともあり、市としては例年通り単独で粛々と行い」と説明し、内陸にも追悼したい人いるとして「県全体の式典を盛岡で行うことはいいことだ」と受け止めているそうです。

このことについて、震災で家族を失った遺族からは、次のように理解する声と疑問視する声が入り交じっているそうです。

「震災イコール沿岸ではない。開催場所がどこであれ追悼する思いが大切で、災害の経験と教訓を共有することに意味がある」「大変な時に盛岡の友人たちが物資を届けてくれた優しさを一生忘れない。内陸にも沿岸被災者と同じ気持ちの人がいて、どこであっても大切な人を悼むことが重要だ」と理解する声の一方で

「追悼式を誰のために、何のために実施するのかをよく考えているか疑問だ。被災者ではなく、主催者側の都合が優先されれば、開催の意義が問われる。行政の発想そのものが風化しているとも受け取れる」との指摘も紹介されていました。

「てんでんこ」は津波が来たら親も子も気にかけることなく、てんでんばらばらに逃げることが大切だ、という教訓「津波てんでんこ」から借用しました。

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