東京五輪の開催について語る首相らの言葉で、最近気になっていたのが『当然』という二文字、『緊急事態宣言が発令されれば、当然無観客もあり得る』そのような使われ方です。
そんな中、5日(月)の小さな記事に目が止まりました。
田村厚労相がテレビ番組で、東京五輪期間中に、新型コロナウイルス緊急事態宣言を発令する可能性に対し「国民の健康、命が大事だから当然あり得る」、五輪の観客を巡っては「東京で再び発令されれば、無観客ということも当然想定される」と『当然』を連発しました。
専門家会議の尾身会長は『この状況での開催は普通はない』と仰られましたが、言外の『当然』中止すべきだ に気付かない、気付かないふりをして、開催するのは当然だと言っていると読んで詠みました。
昨晩のテレビで選手壮行式が放送されていましたが、首相はカメラ目線ではなく明らかに何かを読み上げていることが目の動きで分かりました。視線の先は、東京五輪の成功、解散総選挙の勝利、自民党総裁の椅子だと思いました。