東京五輪の開催について語る首相らの言葉で、最近気になっていたのが『当然』という二文字、『緊急事態宣言が発令されれば、当然無観客もあり得る』そのような使われ方です。
そんな中、5日(月)の小さな記事に目が止まりました。
田村厚労相がテレビ番組で、東京五輪期間中に、新型コロナウイルス緊急事態宣言を発令する可能性に対し「国民の健康、命が大事だから当然あり得る」、五輪の観客を巡っては「東京で再び発令されれば、無観客ということも当然想定される」と『当然』を連発しました。
専門家会議の尾身会長は『この状況での開催は普通はない』と仰られましたが、言外の『当然』中止すべきだ に気付かない、気付かないふりをして、開催するのは当然だと言っていると読んで詠みました。
昨晩のテレビで選手壮行式が放送されていましたが、首相はカメラ目線ではなく明らかに何かを読み上げていることが目の動きで分かりました。視線の先は、東京五輪の成功、解散総選挙の勝利、自民党総裁の椅子だと思いました。
いつがタイムリミットだったのか分かりませんが、いまさらやめられないというのが本音ではないでしょうか。
無観客で行われる試合をテレビで観るなら、それが東京での開催だろうが、外国でだろうが、あまり差がないように思います。
いずれにしても、もうすぐオリンピックが始まるという実感がありません。
大谷さんの活躍の方が身近に感じます。
こうなれば中止はあり得ず、最悪でも無観客で突っ走るのですね。
努力を重ね、一年待って本番に臨む選手の皆さんには頑張って欲しいと思いますが、開会式が待ち遠しいとか、日本選手が大活躍してメダルをどれだけ穫れるのだろうか、そのような高揚感はなく、いろんな意味で無事に閉会式が迎えられることを願うだけです。
二度目の五輪招致が決まった時は、意識がはっきりしている10代前半と60代後半に、東京五輪を見ることが出来る幸いを喜んだものです。札幌、長野の冬季五輪もしっかりと覚えています。
その後は、エンブレム、スタジアム、マラソン会場変更、森会長辞任、などおかしなことばかり続き、1年延期、ほかにも何かあったような気がします・・・・・・何か呪われた五輪のような気分です。
大谷選手を身近に感じていただきありがとうございます、同じ花巻東高校出身のマリナーズ菊池選手もよろしくお願いします。ダルビッシュ選手は東北高校出身です、大リーグのオールスターでの東北旋風を期待しています。