そぞろ歩き 2

彩の国を中心に、身近な自然や歴史あるいは文化的スポットを訪ね、その魅力を写真等でご案内。

成就院の三重塔(埼玉・行田市)

2010年02月07日 | Weblog
地方大工の手によって建立した特殊な三重塔(県指定文化財)のある成就院

 成就院は縁起によると、僘宥阿闍梨(しょうゆうあじゃり)という僧が堂宇の建立に努力し、慶長年間(1,596~1,615年)に竣工したと伝えられている。
 この成就院には、県指定文化財の「三重塔」があり、享保14年(1,729年)に地方大工の手で建立された特殊な塔で、その柱間も僅か2,14m、高さ約10mと小柄な塔である。
 塔内本尊には、葉衣観世音菩薩(ようえかんぜおんぼさつ)が安置され、かっての忍城主阿部豊後守忠秋公の帰依仏と伝わっている。
 この塔は観音様をお祀りする塔として、享保時代の観音信仰を背景に建立された三重塔であると考えられている。
 なお、埼玉県内に現存する古い三重塔は、本院と吉見町の「安楽寺」、川口市の「西福寺」の三基のみであり、何れも県指定の文化財となっている。

 

 「成就院」の由緒(画像をクリックしますと拡大します)
  駐車場:有(無料)

 
本 堂         山門脇に安置されていた庚申塔

  
三重塔正面(画像をクリックすると説明書きが見えます)  斜角(表裏)から見た塔

「成就院」地図
(「地図」もしくは「ユーザ地図」をクリックすると大きい地図にジャンプします)

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