本堂欄間には左甚五郎作「野荒らし虎」の彫刻があり、夜毎抜け出し田畑を荒らしたと伝えられています。
岩殿山安楽寺(真言宗智山派 本尊:聖観世音菩薩)は東松山の中心から約4キロのところにあって、地元では古くから吉見観音の名で親しまれています。
近くには八丁湖公園、吉見の百穴、松山城趾など見所が多々あります。
以下、吉見町役場のホームページより、
本尊は聖観世音菩薩で、吉見観音縁起によると、今から約1200年前に行基菩薩がこの地に観世音菩薩の像を彫って岩窟に納めたことが始まりとしている。
平安時代の末期には、源頼朝の弟範頼がその幼少期に身を隠していたと伝えられ、安楽寺の東約500mには「伝範頼館跡」と呼ばれる息障院がある。この息障院と安楽寺は、かつては一つの大寺院を形成していたことが知られている。
天文6年(1537年)後北条氏が松山城を攻めた際に、その戦乱によって全ての伽藍が消失し、江戸時代に本堂・三重塔・仁王門が現在の位置に再建されたと伝えられている。
毎年6月18日は「厄除け朝観音御開帳」が行われ、この日は古くから「厄除け団子」が売られている。現在でも、6月18日は安楽寺の長い参道に出店が立ち並び、深夜2時ごろから早朝にかけて大変な賑わいとなる。
参道入口右手に駐車場(無料)あり。
こちらも埼玉県指定文化財の三重塔