はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

明日香の古墳を訪ねて(1)

2021-11-13 17:25:25 | 明日香をぶらり
久しぶりに明日香を歩きました。
今回は以前から気になっていた古墳を巡る旅になりました。
巡ったのは近鉄飛鳥駅より西の方になります。いわゆる観光名所は東の方にあります。
駅前でレンタサイクルを借りようかと悩んだのですが、丘の上の方にも行くので徒歩で行くことにしました。


まず訪れたのが飛鳥駅からすぐの所にある岩屋山古墳です。




案内板です。




石段を登ると石室がありました。




墳丘に登って東の方を眺めます。すぐ下には近鉄吉野線が走ります。(注:電車は見えません)




明日香らしい風景です。




石室の石組は素晴らしかったです。被葬者としては、これから訪れる斉明天皇もその一人として考えられています。




越の集落を通って、次の目的地である牽牛子塚古墳に向かいます。




やって来たのは牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)です。ここへは2回目の訪問になります。




最近、整備されたと聞きやって来たのですが、まだ工事中で立ち入りはできませんでした。




周辺の環境も素敵です。以前訪れた時は、古墳の周りは木で覆われていて全貌はわかりませんでした。




こちらの風景も素敵ですが、今回は古墳が主役です。




見ての通り八角形の古墳です。ということは天皇陵の可能性が高い古墳です。




この古墳は研究者の間では真の斉明天皇の墓と考えられています。斉明天皇は天智天皇や天武天皇の母親に当たる女性天皇です。




石室内には二つの墓室あります。すぐ隣に同じ頃に造られた越塚古墳があり、『日本書紀』に書かれた斉明天皇と間人皇女が埋葬された陵と、その陵前に大田皇女を葬った記述と合致するそうです。
ここまで条件がそろえば、素人の私にでもここが真の斉明天皇領というのがわかります。




斉明天皇の御陵は、牽牛子塚古墳から少し離れたところにある越智崗上陵が治定され、現在宮内庁に管理されていますが、やはりこれからもそのままなんでしょうか。
そんなことを考えながら、次の古墳へと向かいました。




※訪問日 2021.11.5


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2 コメント

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Unknown (aki)
2021-11-14 15:08:09
退職してから女子大の生涯学習センターで古典の講義を聞いています。
明日香、いにしえに想いを馳せています。
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Unknown (はりさん)
2021-11-14 16:19:41
akiさん
こんにちは。
私も退職してから大学のシニア向け講座で学んでいました。
2年前からコロナでその学習の場も奪われてしまいましたが。
明日香は歩いているだけでいにしえへの思いが湧いて来ます。
大好きなところなので時々出かけています。
コメントいただきありがとうございます。
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