はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

四国八十八ヶ所巡りの旅(結願編その2)

2015-05-11 19:37:20 | 寺社めぐり
二日目は、第84番札所の屋島寺からスタートです。
屋島は、台形状の形が特徴的ですが、名前の通り「屋根」の形をした「島」だったのです。
 (八栗寺へ向かうケーブルからの屋島)
ここは源平合戦の舞台としても有名です。特に、源氏方の那須与一が、平氏側が立てた扇の的を射抜いた話はよく知られています。屋島寺に向かうドライブウェイからは、屋島の古戦場がよく見えました。この海に平氏の舟が何艘も浮かんでいたんでしょうね。
 (ドライブウェイから見た屋島古戦場と五剣山)
そんなことを考えながら平らな頂上?に着くと、広い駐車場があり、(ここって観光地でした。)その先に屋島寺がありました。
 (第84番屋島寺山門)
さすがに高いところにある寺なので、行き帰りのドライブウェイは、瀬戸内海の景色がすばらしいです。こんなことを言っているのは、呑気な車遍路だからです。歩き遍路の人は、きつい上り坂で大変なことだと思います。
さて、次の八栗寺も山の中にあります。しかし、ここでもケーブルカーという、便利な乗り物のお世話になります。これまでにも、ロープウェイに3回ほどお世話になりました。
 (ケーブルだとあっという間に山の中腹に)
第85番札所八栗寺(やくりじ)は、五剣山の中腹にあり、本堂の後ろには、その五剣山がそびえています。昔は五つの峰があったそうですが、一つの峰が宝永の大地震で崩れたために四つ半になったそうです。
 (八栗寺本堂と五剣山)
86番志度寺を打って、87番長尾寺にやって来ました。残すは、あと一ヶ寺です。このお寺は、静御前(しずかごぜん)ゆかりのお寺らしいです。吉野山で義経と別れたあと、この寺で得度したといわれています。境内に剃髪塚がありました。手前の記念写真用看板は笑かせますが。
 (長尾寺の静御前剃髪塚)
そして、いよいよ結願(けちがん)の寺、第88番札所の大窪寺にやって来ました。歩き遍路なら感激もひとしおといったところでしょうが、残念ながら、そこまでの感激はありませんでした。というか、四国八十八ヶ所をすべて巡ることができて、ホッとしたという方が正直な感想です。
 (四国霊場結願所の石標と山門)
納経所の横には、金剛杖を奉納している所がありました。八十八ヶ所の霊場を無事に打ち終えたお礼に、金剛杖や菅笠を奉納していくそうです。中には、かなり短くなった杖もありました。ご苦労様と声をかけたくなります。
 (奉納された金剛杖)
さあ、これで終わりましたといいたいところですが、御朱印帳では、「一番始めに参拝した寺へお礼参り」のページがあるのです。(双六でこんなことがあったような?)というわけで、第1番霊山寺にお参りです。香川県から徳島県へ走ること、1時間あまり、霊山寺に到着です。無事にお参りを済ませ、これでやっと終了です。あとは高野山に結願の報告に行くと完結となるのですが、多くの人は、再び四国巡礼の旅に出るといわれています。果たして私も、そうなるのでしょうか。

お遍路さんの旅は、「同行二人」(どうぎょうににん)といって、お大師さんがいつも一緒に歩いてくださるということです。四国八十八ヶ所巡りの旅は、つれあいさんとの旅でしたので、同行何人と言えばいいのか、どうでもいいことを考えながら旅を終えることにします。
 (再び行った霊山寺にて)