はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

四国八十八ヶ所巡りの旅(結願編 その1)

2015-05-10 20:43:05 | 寺社めぐり
ついに結願(けちがん)しました。八十八ヶ所を巡ることができました。
今回は、76番札所から88番札所までの、一泊二日の遍路旅の記録です。
76番札所は、香川県善通寺市にあります。従って、山陽道から瀬戸大橋を渡り四国に入ります。
大阪を6時半に出発し、10時過ぎに到着です。あいにくの雨でしたが、これがまた風情があるというか、しっとりとした気分にさせてくれるのです。
 (雨の第76番金倉寺)
その後、77番から次の札所に向かう途中に丸亀城がありました。
 (丸亀城 かわいいお城です)
そして、79番天皇寺にやってきました。この寺は「天皇」という名が示すように、崇徳上皇の柩が安置されていた場所なのです。
崇徳上皇と言えば、鳥羽天皇第一皇子として生まれながらも、保元の乱で讃岐へ流され、不遇のうちに崩御された天皇として有名です。弟(同母弟)は、あの後白河天皇(上皇)です。
崇徳上皇は、その後、81番の白峰寺で荼毘にふされました。白峰といえば、上田秋成の「雨月物語」に、西行さんが白峰御陵を詣でると、上皇の化身が現れて復習の執念を語る場面があります。そのように、怨霊となって日本国を呪ったという話もあります。
 (白峰寺の崇徳上皇が祀られている頓証寺殿)

そろそろお腹も減ってきました。香川と言えばやっぱりうどんです。前に香川県人から、おいしいお店を聞いていたので、そこに行くことにしました。カーナビにも出ていたので、それに従って行くと、ちょっと細い道が表れました。やばいなと思いながらも通り抜けると、(少しの間でした。)広い駐車場がありました。そこが「がもう」です。
 (狭いお店の「がもう」)
お店の中は、10人ぐらいが食べられるスペースで、ほとんどの人は、店の前の空き地(一応イスはありますが…)で食べていました。
しかし、うどんは美味しかったです。後で、地元の雑誌を見たのですが、うどんランキングの第1位が「がもう」でした。
 (大玉にちくわ天ぷらの汁うどん。350円也)
店の片隅には、麺喰地蔵さんがありました。「今日も1日美味しい 饂飩がたべれますように」と書かれていました。香川県人のうどんに対する情熱を知らされました。
 

お遍路さんの話か、うどんの話かわからないようになってきましね。
この日は、83番の一宮寺まで打って、終わりとしました。もちろん、どの札所でもお作法に従ってお参りさせていただきました。
高松市内のホテルに泊まって、夜は居酒屋さんで、地元の料理に舌鼓を打ちたかったのですが…。地酒は美味しかったですよ。凱陣(がいじん)というお酒です。ますます、お遍路さんからそれていきますね。今回はここまでです。
つづく。