息子が適応障害になってから5ヶ月余り、なかなか実家に帰ることが出来なくなりました。
主人が休みで、息子の調子が良いときとなると、月に2回帰るのがやっとです。
実家には、二十数年ひきこもっている弟が一人で住んでいます。
感覚過敏や強迫観念等、息子以上の生き辛さを抱えていて、病院に行ったことはありませんが、恐らく、発達障害、不安障害、強迫性障害を持っているのではないかと思っています。
この日曜日に2週間ぶりに実家に帰ると、弟は、
「朝から醤油ご飯しか食べていない。」
と、言うではありませんか!
しかも、昨日も一昨日も一食しか食べていないようでした。
右目だけ炎症を起こして真っ赤になっていて、それもあって外出が出来なかったのかもしれませんが、
「買いに行くのも面倒やし、もうええかなって思って・・・。」
などと言うのです。
食べなければ、気力がどんどん減っていくのも無理はありません。
早速、早めの昼ご飯を食べに行き、食料を買い込み、薬局に行って目薬を購入(薬剤師さんが言うには、結膜炎らしい)しました。
確かに一人だと、ご飯を用意するのは面倒です。
私も、一人で食べる昼ご飯は手抜きそのものでした。
そういうものを息子と一緒に食べるわけにはいかないので、今は三食きちんと作って、きちんと食べています。
毎日食べるものの積み重ねが人の体や心を作っていくわけだから、最近、特に、疎かに出来ないと思うようになりました。
弟に少しでも栄養をと思って、この日、ゆで卵をいくつか持参してきました。
卵はニワトリの命の源だけあって、パーフェクトフードとも呼ばれているらしく、そのタンパク質はうつ改善にも効果があるらしいと聞き、我が家にゆで卵はかかせません。
いつも冷蔵庫に常備して、朝食のサラダに付け合わせたり、煮物の中に入れて味玉にしたりと、手軽に食べています。
弟にも、忘れずしっかり食べるように念を押しました。
息子が発達障害を持ち様々な二次障害を抱えるようになって、弟の辛さが少し分かるようになりました。
弟が中学2年生のときに今の実家に引越しをしたのですが、転校先の中学校にうまく馴染めなかった弟は、高校を受験し進学しても学校に通うことが出来なくなりました。
「不登校」なんて言葉もなく、学校に行かないことが今より許されない時代です。
反抗期も重なって、自分の部屋に閉じこもって一人で苦しんできた弟は、息子の何倍も苦しかったと思います。
さて、私が実家に帰って必ずすることに「ごみの分別」があります。
きれい好きの弟は、虫が寄り付かないようにきれいに洗ったプラスチックごみ等をあちこちに積み上げています。
プラスチックのごみは、例えば弁当の容器にしろ、内容表示のために紙のシールが貼ってあったりする場合が多いです。
さらに、プラスチックごみ意外にも、可燃ごみ、粉砕ごみ、埋め立てごみ、と、細かく分別しなければなりません。
弟は、ごみの一つ一つに「これは本当にプラスチックごみなのか?それとも可燃ごみなのか?粉砕ごみなのか?」と悩んでしまい、それを決めるまでに疲弊してしまうので、それならばと、私がパパッと分別するようになりました。
けれど、一番大事なことは、弟と他愛ない話をすることです。
ランチを食べながら、だいたいは私の愚痴を聞いてもらっているので、私にとってもストレス解消になる大切な時間でもあります。
それに対して、弟はああだこうだと言ってくれ、たまに弟自身の話もしてくれます。
ああ、もっと頻繁に実家に帰ることが出来たらなぁ。。。
「ちゃんとご飯食や。」
「卵、忘れなや。」
「目薬差しや。」
「(まとめた)ゴミ出しといてや。」
あれやこれや言い残して、実家を後にしました。
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