昨年12月から適応障害となり、学校へ行けなくなってしまった息子。
ここ最近、少しずつ学校に登校出来るようになってきました。
けれど、6月6日に行われる校外学習に参加することは無理だと思っていました。
中学2年生になった頃、
「校外学習で飯盒炊爨をするみたいやで。」
と、息子に言ったことがあるのですが、
「行きたくない!」
と、拒絶されました。
「無理して行かなくてもだいじょうぶ。」
と、息子に言い聞かせ、それ以来校外学習の話はしていませんし、学校にもありのままに伝えていました。
ところが、校外学習の二日前になって、息子は、
「校外学習は行かへんことになってるの?」
と、聞いてきました。
「行きたい?
無理して行かんでもいいし、行きたかったら、もちろん行けるよ。」
「分からん。
どうしたらいいんか分からん!」
「じゃあ、先生に校外学習の説明してもらおう。
それから、行けそうかどうか考えてみたら?」
急いで学校に連絡し、通級教室で校外学習の説明をしてもらえることになりました。
それを息子に伝えたとき、
「行ってもいいの?」
と、息子は言いました。
行けるかどうか分からん。
行っても、だいじょうぶでいられるか分からん。
でも、ホントは行ってみたい。
そんな息子の気持ちがうかがえるようでした。
その日は4時間目から登校して通常授業を受け、6時間目に通級教室で校外学習の説明を受けました。
飯盒炊爨なので1か月ぐらい前から班活動が始まり、役割分担や献立などを考えてきたそうです。
息子は、「火の番人」となっていました。
調子が悪くなって参加出来ないときのことも考え、息子が自宅から持って行く食材は、米1合だけです。
翌日の5日の放課後には、班のみんなと買い出しにも行きました。
こうして書くと順調そうに見えますが、「校外学習に行く」と決めた4日、学校から帰ってきた息子の調子がもの凄く悪くなってしまいました。
落ち着かなくて、薬を飲んでも全く効かなくて、夜もなかなか寝付けません。
「だいじょうぶかなぁ。」
「怖い、怖い・・・。」
と、何度も私にしがみついてきました。
前日の5日、息子は、体を慣らすために朝から登校しようと、友達と一緒に行く約束をしていたのですが、結局登校出来ず、6時間目からの登校となりました。
調子は良くなかったので、「買い出し」という役目を果たしたいという思いからの登校だと思います。
その夜も、息子の不安は強く、時々「わ~っ!」と叫んだりしていました。
6日、当日の朝、声をかけてもなかなか起き上がることが出来ませんでした。
「無理して行かんでもいいんやで。」
と、私が言うと、
「行く!
でも、不安。
長い時間、だいじょうぶかなぁ・・・。」
と。
「調子が悪くなったら、迎えに行ってあげるよ。
1時間ちょっとで行けるから。」
息子が「行く」と決めたなら、私は応援するまでです。
不安で手に付かない息子に代わって持ち物の準備は私が行い、なんとか息子を時間通りに登校させました。
「行く」ことが息子の闘いであり、それは、たとえ中学校までであったとしても勝利だと思っていました。
息子は、友達や先生方のお陰もあって、無事に飯盒炊爨に参加し、最後まで校外学習を終えて帰ってきました。
「何作ったん?」
「何も。火の番人やから。」
「何食べたん?」
「・・・分からん。
肉、いちご。」
ちなみに、後で友達に教えてもらったメニューは、
・おにぎり
・生姜焼き
・いもチーズ
・フルーツの盛り合わせ
でした。
私らのときは、カレー(だけ)だったけどなぁ。
お洒落なものを作るのですね。
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