やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

父のそれから・・・9

2015年06月15日 | 高次脳機能障害の父と・・・

父の死は、あまりにも突然やってきました。

 

その10日ぐらい前から、私は、起き上がれないくらいの激しいめまいに襲われ、「前庭神経炎」になってしまいました。

ふらふらで、吐きそうで、実家に帰ることが出来ません。

 

ケアマネージャーさんに連絡すると、

「お父さんのことは心配せんでいいから、早く治してね」と言って、ヘルパーさんに、毎日、朝夕入ってくださるよう手配してくださいました。

父にも、私の病気のことを説明し、無茶しないようお願いしました。

 

父は、私に心配かけないようにと思ってくれていたのか、お酒も控えてくれ、何事もなく一日一日を過ごしていました。

 

主人が休みである土曜日に、実家に連れて帰ってもらった時にも、父は、

「心配いらんからな~」って、ヘルパーさんと一緒に笑っていました。

 

それなのに、その2日後の11月26日、父は、お風呂で、突然亡くなってしまいました。

心筋梗塞でした。

 

弟からの連絡で、私が実家に駆けつけた時には、警察が検死をしているところでした。

 

なぜ? どうして?

私は、いつかは、父もこの障害を乗り越え、「生きてて良かった」と思えるような生活が出来るようになると信じて、それを目指して頑張ってきたのです。



それなのに、父が死ぬなんて・・・?

信じられない!!

道が途中でぷっつり消えてしまったようで、私は、どう考えればいいのか分かりませんでした。

 

私が、倒れてしまったから?

もう、限界だと思ってしまったから?

お酒を管理できる施設に入るのが嫌だったから?

 

ぐるぐると、色んなことが私の頭をよぎりました。

 

実家に戻ってこなかったら、父は、死ななかったのでしょうか?

でも、もし、高齢者住宅のお風呂で亡くなっていたら、父を実家で生活させてあげられなかったことを後悔することになったのでしょうか?

胸が苦しくて苦しくて、潰れてしまいそうでした。

 

でも、私よりも、亡くなっている父を見つけた弟は、どんなにショックだったでしょう。

同じ家に住んでいて、父に何かあったらどうしようと心配し続けてきた弟は、どんな気持ちで通報してくれたのでしょう。

「時期尚早」と、父の自宅での生活を反対していた弟は、毎日不安と戦いながら、それでも、自分の出来る精一杯で父や私を支えてくれていました。

 

こうして、父の自宅での生活は、1月26日からその年の11月26日まで、たった10ヶ月で突然幕を降ろしたのでした。

 


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