やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

「闘」

2021年03月07日 | 日記(息子・中学生)

息子、3月に入ってからしんどい日が続いていました。

 

1日、月曜日、息子は4時間目に登校したのですが、英語の授業のはずが卒業式で歌う合唱の練習に変更になっていて、それに参加してからまた調子が悪くなってしまいました。

 

放課後等デイサービスも欠席。

食欲もなく、動く気力がなくなり、歯磨きや入浴さえ億劫になり、横たわることしかできなくなってしまいました。

 

歌うパートを減らしてもらった方がいいのか?

個別で練習させてもらった方がいいのか?

 

息子に先生に相談してみようかと聞いても、

「今は何も考えられへん・・・。」

と。

 

無理して合唱に参加しなくていいと私は思うけれど、息子はみんなと一緒に参加したい様子。

頑張りたいという意思はあっても、心と体がついていかないのでしょうか?

また、聴覚も過敏になっているのか、家にいるときも何かの音が気になるらしく、耳栓をして過ごしていました。

 

2日、3日は欠席。

 

通級の先生に相談すると、

「卒業式で歌う歌なので、詩が聞いている人に伝わればいいのです。」

「うまく歌う必要はなく、自分のために歌えばいいので、サビが歌えるだけでいいし、小さな声でも、主旋律を歌っても、全然問題ありませんよ。」

「練習時間も、みんなと同じ時間を過ごす残り少ない時を楽しむつもりで、気楽に参加できるといいのですが・・・。」

と。

 

先生はそう言ってるよと、息子に伝えましたが、もしかするとみんなで歌ったり、ざわざわしている環境が辛いのかも?と、耳栓をしている息子を見て思いました。

 

登校するしないは息子に任せているのですが、4日、息子は1時間目に間に合うように、自分で歩いて登校しました。

この日は3時間。

翌日の5日は、通級教室でクールダウンしながらも、なんと6時間まるまる学校で過ごしたのでした。

 

何か月ぶり?

いや、体育大会以外で学校で一日中過ごせたのは、何年ぶりになるのでしょうか!?

 

美術の授業で、「3年間を表す1字」という課題が出たそうで、息子は「闘」という字を書いていました。

みんなより出席時間が少ないので、背景や配色を考える時間がなかったそうです。

 

「3年間を表す1字」の由来というコメント欄には、

「『自分とは何か』と、意味を持たせるように考えぬいてきたが、結局は『意味はまだ持たなくていい』と落ち着いた。それまでが長かった。」

と、書いてありました。

 

この「闘」の一文字に息子の中学生活3年間が凝縮されていて、本当に苦しくてもがきながら、ずっと息子は闘い続けてきたんだなぁと思いました。

 

「自分とは何か?」と考えぬいた末に出した答には、「これからだ!」という希望が見えるような気もしました。

 

まだまだこれから先も、息子は闘い続けなければならないのでしょう。

 

けれど、なんだか、

「この子はだいじょうぶ!」

 

そんな風に思えたのでした。