お陰さまで、ママが家に帰ってきました。
介護タクシーの中では、ママはずっと寝ていたので
桜を見る事はありませんでしたが、
ポカポカと暖かい陽気の中、
念願の帰宅を果たしました。
倒れてから半年の間、
面会時間は、毎回たったの10分。
先日まではたったの5分でした。
今日一日過ごしただけで、
今までに見た事が無い
ママの表情を沢山見る事が出来ました。
もう時間を気にせずに、ずっと一緒にいられる。
好きなだけお話出来る。
一番身近な存在だったママなのに、
入院して以来、
思い通りに会えない遠い所にいるような感じでした。
看護婦さんの配慮だった
ラジオのガーガーうるさい騒音から解放され
今日は、静かな癒しの音楽が流れ
お花に溢れたお部屋でママと思う存分
語り合える素敵な時間を過ごしました。
病院にいた時には、
唇を噛みしめて固く口を閉ざしていたママが
家に戻ったら、
口を開けたり、笑っているようにも見える時がありました。
そんなお顔を見たのは初めて。
今日一日、
こんな風に過ごせただけでも
何と有意義で有り難い時間だと痛感しました。
在宅で看とる事は、
とても勇気の要る決断でしたが、
訪問診察の先生、ケアーマネージャー、
看護婦さん、ヘルパーさん、
沢山の皆さんに支えられて
希望を叶えられた事を心から嬉しく思った今日でした。
病院からは、
3時間おきに体位を変えると言われていましたが
今の介護ベッド凄いです。
自動で体重のかかる部分が移動するようにベッドのマットが
傾くので、体位を変える必要がないのだそうです。
退院を決めたのは、病院の対応の悪さもありましたが
ママが褥瘡も無く、こうして元気で家に帰る事が出来たのは
病院の皆さんのお陰。
介護の大変さをほんの少し知っただけですが、
ママをケアーしてくれた沢山の人に感謝しています。
こうしてまたお家に戻る事が出来て、
こうしてまたママと過ごす事が出来て
退院して本当によかったです。
あと数日、ママと最期の時間をゆっくり過ごしたいと思います。
退院して叔母（ママの妹）が、
素敵な紫陽花のお花を持ってお見舞いに来てくれました。
お花にも癒されます。
ママが退院出来て、
本当によかった。
ありがとうございます❤
