以前、「年をとったら出家しようかな～」っと冗談である人に話したら、「色々な俗欲を捨てて出家する事はなかなか出来ない事だけど、出家する事はある意味では現実逃避で、この俗世で生きぬく事、複雑に絡み合う人間関係、色々な俗欲の中で生きぬく事こそ出家する事と同じぐらい尊い事じゃないの？」っと言われて「なるほど・・」っと感嘆した事を今でも忘れられません。
「出家」と言えば先日、生徒さんと「瀬戸内寂聴さん」の話しになったのですが、以前は寂聴さんの事を「母でありながら子を悲しめ、人を苦しめ、自分の好きなように生きてきた人が出家したからと言って人の人生を諭すなんて・・・・・・」っと彼女の自伝を読んで過去の行いとの矛盾を感じずにはいられませんでした。
私も人生の半分を過ぎたこの頃、今は何故寂聴さん説法が沢山の人の心を動かす事が出来るのか、彼女への矛盾が解けてその真意を理解出来るようになりました。
彼女の艱難辛苦の半生があったからこそ彼女の今があり、それがあったがゆえに色々な事を語る事が出来るのだと。
私も正観さんの本を読んだりして、生き方の理屈だけは頭で理解しているものの、まだまだ失敗だらけ、理想の自分はあっても自分で自分を管理出来ず、人を傷付けたり、自分の行いを後悔したり、反省する事ばかりで自分がいやになる事があります。
でも、まだまだ成長の渦中。いい事も泣きたくなるような事も沢山経験すべく渦中です。いつになったら自分に満足できる自分になれるのか・・・・・・。いつになったら、理想の自分になれるのか・・・・・。
・・・・・・まだまだです。本当にまだまだ全然。(-_-メ)
色々あるけれど、色々失敗もするけれど、寂聴さんのようにはなれずとも、一歩進んで2歩下がっても、また一歩ずつ前進し続けよう・・・・・・。
この連休は独り作品を作りつつ、自分を振り返りながらそんな事を考えていました。
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