Seasons

花鳥風月を撮りつづけると季節の移り変わりがわかるかも
でも風を撮るのはむつかしいので花鳥虫月だという噂も・・・

コロー展

2008-06-16 | アート・文化
Scan10015
     「真珠の女」はダ・ビンチの「モナリザ」と似ています
       構図ばかりか終生手元に置くという扱いも・・・
        コローはイタリア古典派の最終走者であり
        ダビンチの最後の追従者だったのです

東京上野の
国立西洋美術館で
コロー 光と追憶の変奏曲
と題する展覧会が開催されています。
フランス語では
COROT Souvenirs et vaiations
直訳すると
コロー 思い出と変奏
なので

はどこへいったのかな
とからんでみたりして・・・・・・

なんで機嫌が悪いのか
といいますと


Scan10014


「コローの芸術の魅力を再検証」
とか
「国際的にも初の試みとして
印象派からキュビストまで
コローの芸術に深い影響を受けた画家たちの作品を
あわせて展示」
というふれこみです。
 ああそうですか
 どれどれ
とでかけてみましたが
「その名声と人気にもかかわらず(←本当か?
コローを中心にすえた本格的な展覧会は
我が国はもちろん
海外においてもごく稀にしか開催されていません」
とその前段にあるコメントが引っかかります。

 最後の古典派で
 最初の印象派
と持ち上げる見方もあるようですが
最後の古典派ではあったかもしれませんが
最初の印象派ではないですね。

風景画は構図は奥行きを感じさせていいのですが
色づかいが暗いし
人物画はイタリア派の通例で
顔のデッサンが下手なので
もらって帰りたい絵はありませんでした。

コローの芸術に深い影響を受けた画家たちの作品
もあわせて展示したことになっていますが
 並べてみると似てる構図もありますね
という程度で
どこが深い影響なのかよく分かりません。
この部分、掘り下げが足りない消化不良の企画です。
コローの絵の力だけでは集客力が不足なので
何とかしようと
おっつけたアイデアだったのではないですか。

なので評価は
☆★★★★

☆ひとつは
ルノワールの小品「カーニュの松林」がよかったから。

なんだかんだいってますが
結局のところ
私はコローの絵が嫌いだった
ということです
あはは
あはは