ハマギク

ハマギク（浜菊）=【Ｃｈｒｙｓａｎｔｈｅｍｕｍ　ｎｉｐｐｏｎｉｃｕｍ】




キク科ハマギク属

生活型：低木状多年草


わが国の本州、茨城県から青森県の太平洋側に分布しています。
日当たりの良い断崖や砂浜に自生し
高さは５０～８０センチになります。
葉は匙形で枝先に集まって互生し
縁に波状の鋸歯があります。
葉柄はありません。
９月から１１月ごろ
長い花柄の先に白い頭状花を咲かせます。
頭花の大きさは野生キクの中では最大で6cmあります。
花が美しくて育てやすいので
古くから観賞用に利用されてきました。
江戸時代初期（1681年）に出版された「花壇綱目」に
浜菊として紹介されています。

英名は Nippon daisy


　　　　　　　　　　　　　　頭花の大きさは6cm


　　　　　　　　　　　葉は匙形で枝先に集まって互生し
　　　　　　　　　　　　縁に波状の鋸歯があります
　　　　　　　　　　　　　　葉柄はありません


・



古今和歌集　巻第五　秋歌下

おなじ御時せられける菊合に
洲浜（すはま）をつくりて菊の花
うゑたりけるにくはへたりける歌

吹上の浜のかたに菊うゑたりけるをよめる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　すがはらの朝臣
272
　秋風のふきあげにたてるしらぎくは
　花かあらぬか浪のよするか

・
・