プロジェクター

毎朝新聞を開くとき最初に読むのは、一面でも社会面でも生活面でもなく、TVの番組欄です。
寝たきりの夫に観せるのに適した番組を探して録画予約するためです。
画面を観る時はベッドを起こしたり、後遺症で首が後ろに倒れているので枕部分を高くしたりしているのですが、長時間になると首が痛くなったり、体がずり落ちお尻に圧がかかってしまうので、何とか楽に観せてやれる方法はないかと考えていました。
そこで寝たままで観れたら楽だろうなと考えたとき、天井に画面を写すプロジェクターを思いつきました。
体を動かすことも喋ることも食べることも何も出来ない夫に、何か一つでも楽しみを与えてやりたい思いでした。

しか〜し、思いついても私では機種の選定や諸々の設定が出来ません。
そこでお願いしたのが救世主の　　Nさん　　です！
企業のソフト開発に携わっている方ですが、こうして家庭のサポートはほぼボランティアでして頂いています。ありがたや〜

画面の彩度を図るルーメンというのも初めて識りました。
業務用ではないのでそんなに彩度は高くなくてもいいけれど、ピンからキリまであるので適した機種とそれに伴う部品の選定からお願いしました。

プロジェクター・繋ぐケーブル・HDMI切替機


そしてこのプロジェクターをどうやって天井に投影するのか不思議に思っていたらこの三脚です。



プロジェクターをほぼ真横に倒して天井に投影するのですが、頭が重くてコテンと倒れてしまうのでは？と思っていたら、三脚部分の脚を伸ばして重心を取るのですね。
何もかも珍しくてホエ〜と作業をみていました。


天井投影時に丁度良い大きさの画面になるので、ベッドサイドに床に直置きです。


丁度ベッドの上の天井部分が照明器具との間にスペースがあるのでここに投影することにしました。


試写会にリンが早速来ていました！


なんとクリアで音質も良く大きな画面です。楽チン、楽チン。

そしてプライムビデオもYouTubeも観ることが出来るのです。
難点はYouTubeなら検索は音声入力で簡単なのですが、プライムビデオは検索を手入力で言葉の並びがPCとは違っているので操作に手間取ります。


それに今までリモコンはテレビ用のだけでしたが、TVの録画もブルーレイの方で録画しなければならず、プロジェクターのリモコンも使い分けしなければなりません。
もう、頭の中は？？？？だらけです。

でも少しずつ練習して慣れていくつもりですが、当初は夫が楽に観る事が出来るようにと思いついた今回の設置、当面は私の遊びと化しています。

さてさて今夜は夫がらふーらから帰宅する日です。
観せたらどんな反応を示してくれるのかが楽しみです。
ちなみに一緒にベッドで観ているときに横顔では表情が分からないので、手鏡を側に置いて顔を写し「衛星中継だよ〜」と確認しています。