太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

最終幕

2021-06-15 06:48:34 | 社会観察
 お約束の政治ショーと言ったら懸命に頑張っている人達に失礼かも知れないが、最終幕は政治ショーに見えてしまう。今日内閣不信任案が提出されるらしい。現在の議席数からして可決される可能性はゼロだがもし可決されると内閣総辞職か衆院の解散という二つしか選択肢はない。何故この時期に提出か、国会の会期延長が認められないからという理由が挙げられているが枝野さんは二階さんの、提出されたら解散で応じるという恫喝に屈して弱腰という批判があることも事実だろう。裏事情とか本音なら、
枝野;こんな時期に選挙などは国民が望んでいる訳ではないでしょう。解散は総理が決めることであり我々は会期延長を望んでいるのであって応じない内閣の総辞職を求めていただけだ。
二階;覚悟を持ってお出しになったのだろう。二階に架かる隣の枝の煩わしさからちょっと脅して見たが薬が効きすぎた。しかし今まで言ってきたように解散については総理に進言したよ。どうするかはそれこそ総理の専権ですよ。内閣総辞職は政治空白を生むから出来る話ではない。
総理;コロナの収束が見えて来た今こそ政治は手綱を締めてもうひと踏ん張りするところだ。政治的空白は1日たりとも許されない。解散や内閣総辞職は職責を全うすることにならない。我が党は国民の安心・安全のために無責任な職場放棄はしない。
与党外野;どうせ秋には任期満了で総選挙になる。今急いで解散することがコロナ対策に影響することは必至だ。オリ・パラもあり慌てて選挙をする必要などない(不祥事でほとぼりが冷めるのを待っている議員から拍手)。出過ぎた発言の二階さんを諫める機会にはなったけど。もし選挙になっていたとしても今の野党は目じゃないよ。オフレコだが。
野党外野;一応弱腰との批判は避けられたが本当に解散されたらこんな時期に解散を仕掛けたと大批判を浴びて選挙で惨敗するところだった。危ない危ない。二階さんはちょっと困っただろうけど。
党の縛りを外して与野党全員に匿名で解散の賛否を問うたら8割くらいが解散反対になるだろう。提出はパフォーマンスととられても仕方ない。もし解散となれば一体なにを争点として選挙戦を戦えば良いのか。コロナ対策?オリ・パラ強行開催?誰がやっても元に戻せないものを政局にするのは如何なものか。不謹慎と思いつつ政局話題で遊んでみた。外出自粛でネタがなく政治の世界はどうしても遊び相手になる。
 コロナは下げ止まりしている。これは対策の効果と感染力が拮抗しているということである。バランスが崩れるとどちらかに転ぶ。マンボウとワクチンの相乗効果は如何に。明日は第1回の接種に行く。クルーズ船の頃は乗ったことがないので別世界の出来事と思っていたが以降国の言う事には1年半素直に従ってきた。それでももし5波に見舞われたら?まだ手はある。アベノマスクを温存してある。どうだ。

求められるリーダー像

2021-06-14 07:24:18 | 社会観察
 G7サミットが終わった。首脳が対面で喧々諤々の話題は無かったがそれなりに考えさせられる会合だった。菅総理は閉幕後同行記者団に対し、「新型コロナ(ウイルス対策)、気候変動、経済回復。そして権威主義との競争。国際社会が直面する中にあって、普遍的価値を共有しているG7として、これからの国際秩序をリードしたい」と決意を述べた。ありきたりのコメントに聞こえるかも知れない。リードするほどの役割が果たせるのかと批判するむきもあるかも知れない。しかし、前回のトランプさんのように独善的で強烈な意見を発するリーダーを我々は望んでいるか。前総理のように私の世代でとか躊躇なく断行とか勇ましい言葉で成果を自画自賛(に聞こえた)することを由とするのか。物足りないと思うかも知れない。しかし考えてみれば今日本は本当にそのようなリーダーを求めているだろうか。原発事故とか自然の大災害で国民が右往左往している時には強烈なリーダーは必要だろう。コロナ禍がそれだと言われるかも知れない。しかし戦時下の空襲警報のように今にも爆弾が落ちて来るという緊急事態ではない。落ち着いてじっくり長期対策を練る禍である。これからの世界は小粒のリーダー(リーダーの分散)が求められるのではないだろうか。その意味ではメりケルさんもマクロンさんもジョンソン氏も小粒を演出して徒党を組む方向で動いているように見える。場外に中国という強烈なリーダーがおり、自然に対抗する徒党が組まれたというところか。
 知ったかぶりしてG7を語っている場合ではない。近くのホームセンター空き地に新しく店ができて土日、道路が大渋滞している。跡地にはニトリ、焼肉屋、マツキヨ、サイゼリア、スポーツジム、スーパーとどれも結構な大型店が開店した。当然駐車場も相応に広く如何に以前のホームセンターが贅沢に土地を使っていたかが分る。30数年前この地に越して来た時は一面田圃が拡がる田舎の景色だった。その後家電量販店、本屋、回転ずし、スーパー、レストラン、うどん屋、紳士服、ドラグストアなどが次々出店し周辺には住宅街もできた。土地があるから高層階の建物は無いが今やわが市で最も賑やかな場所だろう。家からだと自転車でも10分くらいだろうか。反対側に自転車で走れば5分もかからずJRの駅である。東京へ1時間の通勤圏でもあり我が家の立地はリッチである。騒音でうるさいと思われるかも知れない。幸い住んでいる所は道路から少し離れた住宅団地で騒音も車の混雑もない。沢山店ができてその内ホームセンターのように閉店するところが出て来るのではと思われるが周辺には田圃も結構残っており宅地化される可能性は大きい。出店も現住人だけを目当てにしているのではなく将来性も見込んでの出店だろう。残念なことは道路整備が追いついていないため休日は大渋滞が起こる。こちらの方がG7よりも日常生活に影響大である。開店したからといってやって来るなと言いたい。特に目新しいものなど売っていないのに。何、コロナで行く所がない?G7でコロナも話題になっているではないか。各国首脳がコロナ対策も議論している。その内効果は現れるだろう。近くの大渋滞とG7も無縁とは言えない。

当たり前のような気がして

2021-06-12 07:45:46 | 社会観察
 昨日の市民講座は大きな会場を借りて一般市民も参加できる公開講座だった。講師は現役東大大学院教授で著作も多くさまざま賞も受賞し、政府関連の委員会も多数歴任し国会での参考人にも登場した著名な人である。専門は産業組織・競争政策・経済政策・科学技術イノベーション政策である。経歴も東大の博士課程終了後米国の大学でも博士号を取得している。非のうちどころのない頭の良いエリートである。タイトルが『ポストコロナ時代の産業政策の論点』だったので時宜を得たテーマであり久し振りに頭を悩ます講義になると思って出掛けた。約2時間の講義で相当脳ミソが疲れ新しい知識もふんだんに取得できたか?というとそうでもない。
 講義内容を掻い摘んで言うと、高度経済成長の時代日本は産業政策(国家主導)で発展し、その後小泉さんの時代からは競争政策(構造改革や規制緩和など)が持てはやされたが今は市場メカニズムの中で多様な問題が提起されるようになった。ポストコロナ禍では産業政策でも競争政策でもない官民共同による産業政策が求められているとのこと。簡単に言えば官から民へそして官民共同へという筋立てである。
 多分著作を読めば恐ろしいほど難解にこれらのことが書かれているのだろうが講演は何だか当たり前の流れではないかと思ってしまった。一般市民が聴衆ということで平易にレジュメを決められたのだろうが少々物足りない。例として電力システム改革やGAFAによるデジタルプラットホームの問題などから官民プレッジによる共同規制の必要性、平易にいうと公と私の境界線の引き直しが求められるとの説明だった。ポストコロナの産業政策のキーワードはデジタル(DX)化、カーボンニュートラル、経済安全保障、官民共同規制だったがこの説明は少なく、講演冒頭にこれを置いてスタートして欲しかった。
 Q&Aで「再エネが思ったほど普及しない理由は何でしょう。」と質問した人が居た。カーボンニュートラル関連で講師は総合資源エネルギー調査会の臨時委員も務めたと経歴にあったからかも知れない。答えはFITは普及には貢献したと思う。普及していなと言われるが国土面積あたりの太陽光発電はドイツと僅差だが世界一で平地面積あたりだと普及量はドイツの2倍強で断トツ世界一です。一方でFITによる買取費用は年間4兆円くらいあり国民負担の問題があります(因みに2020年度は買取3.8兆円、賦課金総額2.4兆円だが生涯発電量でコスト評価して欲しいものである)。ところが産業は完全に中国勢に負けてしまいましたと産業政策としてはFITは不十分だったと言う。FIT制度自体が産業政策の視点に欠けるというのは業界から何度も陳情に出掛けた。ところが産業政策はFIT主管とは違う部署の担当であり聞き入れられることはなかった。FITは設備の市場価格を翌年の買取価格に反映させる、云わば競争政策の中でコストダウンを図るという建てつけだった。当時中国製品が猛烈なコストダウンで日本市場に参入しており、先にヨーロッパ市場を席捲していたので日本も過当競争で国内メーカーは駆逐される懸念があった。国策で作られた原料シリコンが格安で輸出振興策もあり優遇措置が施されている中国に太刀打ちできなかったのが実状である。中国に競争で負けるのはあなた方の力不足でしょう。市場競争こそコストダウンの源泉です、もっと頑張りなさいと檄を飛ばされるだけだった。公平な競争ならとか、輸入品ばかりになると石油と同じ安全保障上問題ではと言うと、クリーンな発電をするのは日本国内であり、製造過程で排出するCO2は彼らが負ってくれるので良いではないですか必要なら輸入すれば済むことですと嫌味も言われた。国土面積あたりとか平地面積あたりと言うのは最近出て来た政府抗弁である。それなら何故前から言うように海洋筏発電をしないのか。ハードコストについては後発の方が最新鋭の設備から始められるから安くなるのは当然で、また後発が高ければそもそも市場参入できない。今は中国がNO1だが何れ次の国が追い越して行くだろう。その国でしか作れないという製品ではない。だから世界に普及するポテンシャルがある。日本メーカーも安い国で作って逆輸入するか中国企業を買収すれば良いではないか。ただ経済安全保障から言うと国内生産は30%くらいは確保しておく必要がある。ゼロになるといざと言う時立ち上がれない。このあたりのヒントが是非とも欲しかった。

何でも扱う雑感ブログ

2021-06-12 07:45:46 | 社会観察
 G7サミットが久し振りに対面開催され菅総理も初めて(対面)参加した。ニュースで伝わる映像では何となくおどおどした態度が見られるのは気のせいか。考えてみれば仕方のないことかも知れない。言葉の壁もありベテランの首脳は互いに顔馴染みであり友人同士のようで緊張感はない。バイデンさんも初めてでちょっと気は楽かと思っていたがそこは大国アメリカ、しかも公用の英語は母国語でありジョークも何無く伝わるから我が家の振る舞いである。サミットまでは行かないが海外の離島とか隔絶した行楽地で開催された国際規格作りの委員会に何度か出席したことがある。小さな業界の専門家会議であるが各国の委員は殆ど同じ人が毎回出席しており顔馴染みである。隔絶した観光地のホテルが会場に指定されるのは委員の懇親会を兼ねているように思われた。当時日本はこの業界では世界を牽引するほど力を持っており、自身も経験や知識では彼らに負ける気はしなかった。しかし出席してたちまち劣勢に見舞われた。委員会は事前のアジェンダ通りに進まずテーマがコロコロ入れ替わった。友達同士が勝手に進行させる。日本では考えられない進行だ。さらに休憩時間になると彼らはジョークを交えて旧交を温める。次は何処の開催地が良いかなどこいつらは遊びかと思った。本会議もキツイがジョーク合戦が混じるとついていけない。新参に気を遣うほどの親切心はない。畳1段下の外様大名の気分である。総理も晩餐会はきついと思う。しかし政治家としての根性は負けていないはずだ。国会や委員会でどんな質問が飛んできても木で鼻を括ったような同じ答弁を繰り返す根性である。アクション映画で悪者に摑まって拷問にあっても同じ答えで口を割らないヒーローのような、政治家としてずば抜けた資質を持っている。背が高くて英語を流暢に操り2流国でも1流国のように振舞える彼らに臆する理由などどこにもないはずだ。
 金、土は新聞の折り込みに近くのスーパーのチラシが山ほど入る。地の利か近所には中型スーパーが沢山ある。似たような食料品が何十種類も掲載される。各店に異なる特徴があるとも思えないが特売品はそれぞれ格安である。朝っぱらからバナナかよとおもうが最近コンビニでついバナナが食べたくなって買ってしまう。ところがスーパーのチラシでは半額以下である。態々バナナだけの為にスーパーには行かないがちょっと残念である。庭に植えたキュウリやミニトマトも断然安い。苗は安いがまだ収穫には至らない。苗木は水をやったり時々肥料、風に倒れないように支柱で支えたり、プロが育てた野菜の方がコスパは良いかも知れない。
 応援していた朝の山は6ヵ月の休場処分である。この馬鹿野郎である。その分大谷選手の応援に力を入れよう。ヒーローの扱い方が難しいオリンピック、マスコミはどう伝えて行くのだろう。今日は市民講座が公開(一般参加)講座となる。早目に出掛けないと駐車場が確保できない。講師はかなり有名な経済学者であり現役東大教授である。コロナ後の産業政策というテーマだ。興味深い。サミットからバナナまで雑感なら10個くらいすぐ思い浮かぶがキリがない。

慌てて土手の上で決着

2021-06-11 06:05:00 | 日記
 初めてのことだったので慌てて土手の上で決着がついてしまった。変な意味は無い。初めてタコがかかったのである。昨日は性懲りもなくクロダイ釣りに出掛けた。1度だけアタリらしきものがあったがやはり釣れない。それでも釣りは腕ではなく釣りに出掛けた回数だと頑なに信じている。何度も出掛ければ偶然クロダイと出会うこともあるだろう。顔見知りが頑張ってるねと声を掛けてきた。地元の人でクロダイ釣りの名人である(多分毎日来ている)。今日は藻屑が掛からなくていいのだけど水がもうちょっと濁らないとねとアドバイスしてくれる。ハリスは何号?と聞くので今日は大物期待で2号ですと言うと、太すぎるね、クロダイは目が良いから太くても1.75まあ1.5号くらいが良いかなと思う。俺は昔から1.75だよ。目が良いとは知りませんでしたよ。確かにハリスは細い方がどんな魚でも良く釣れるようには思うんですが。今日は老眼のクロダイに期待しますよと冗談を言うと、まあ頑張ってと笑顔で帰って行った。
 丁度その時アタリらしきものがあった。合わせて上げると暴れるわけでもなく妙に重い。何だ藻屑かと思ったらヒトデのような色が水面に見えた。少し寄せるとタコである。初めてタコを釣った。ところが重くて上がらない。タモを探していると岩場に張り付いた。もうびくともしない。次の波が来た時を狙って引っ張ったら手(足?)を離した。思い切りリールを撒いたら竿は弓なりに撓って何とか堤防の石垣の上まで上がった。ところが今度はその石垣に吸い付いた。手で引っぺがすのもちょっと怖くて竿に力を入れると何と竿が途中でポキリと折れた。その隙にタコは石垣の間に逃げてしまった。大きくもないが食べるには困らないサイズだった。タコは初めてで慌ててしまったのが良くない。結構高い竿が折れてしまったので散財ではあるがクロダイの餌の小蟹にタコも食いつくことが分った。次はもう少し冷静に対応できるだろう。竿だって何とか自分で修理して見ようと思って残骸を持ち帰ることにした。海は何が掛かるか分からないから面白い。春の根掛りルアーといい折れた竿といい釣りは費用対効果では割に合わない。待てよ、この堤防の石垣でタコ釣をやっている人は見たことがない。パイオニアになれるかも知れない。あの堤防で初めてタコ釣をしたオジサンとして有名になれるかも知れない。次はタコを狙ってみるか。そうするとクロダイが釣れるかも知れない。人生思った通りには行かない。偶には逆張りをしてみるのも策である。