太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

何が本当のことなのか

2023-06-25 08:15:40 | 日記

 ワグネルのプリゴジン氏が武装反乱を起こした。プーチン大統領はこれを激しく非難し罰を与えるという。モスクワに攻め入ろうとしたプリゴジン氏はベラルーシの大統領の説得で急遽行先を変更しベラルーシに向かっているという。何処までが事実かは明らかでないがクランシーの小説より複雑である。そのベラルーシにはロシアが戦術核の配備を開始している。プーチン大統領はこれはテロ対策ではなく対NATOに対する抑止力としての意味合いがあるとし、核兵器を使用する必要性はないとも述べた。一方で、「ロシアの領土的一体性や独立、主権、国家としての存在に脅威が生じた場合は使用可能だ」とも強調した。

米ソ間の核軍縮協定などでは射距離500km以下のものが戦術核兵器であると定義されている。しかし 大型の核弾頭でも前線の敵部隊に使用すれば戦術核兵器であり、逆に小型核弾頭でも相手国本土の都市などへの 戦略爆撃 に使用した際は戦略核兵器となる。定義は曖昧である。抑止力の反対は攻撃力だろうか。しかし抑止のためであっても攻撃に使用できることは明らかであり別物ではない。ベラルーシはロシアの承諾なしに使えるのだろうか。多分無理。目標をロシア側に勝手に変更できるのだろうか。それも無理。結局ベラルーシは土地を貸しているようなものでロシアから土地使用料をたんまり貰っているのではないだろうか。もしロシアがこれを使うような事があればベラルーシが勝手に撃ったというのだろう。ベラルーシは危険な橋を渡っている。

今日は日曜日だが市民講座の日である。講師の都合か会場の都合か普段は土曜だが日曜開講の日もある。毎日が日曜状態なので曜日は構わないのだが驚くのは出席率である。多分今日も殆どの人が出席するだろう。類は友を呼ぶ。テーマは『日本の「抑止力」と東アジア』現役の大学教授(女史)が講師である。時宜を得たテーマである。使わない兵器イコール抑止力ではない。もしもの時は使うことが大前提である。日本でもロシアのウクライナ侵攻後「核共有」の議論が始まった。NATO数か国は既にこれを行っている。「米国の核兵器を自国の基地に受け入れた上で、平時の管理は米軍、有事になると核を戦闘機に搭載し『運搬・使用』をNATOの作戦内で自国が行う取り決めである。核使用にはNATOの決定が必要で、核兵器を管理する米国の同意なしには成り立たない。日本は非核3原則で核を『持ち込ませない』と宣言している。これの変更なしにはあり得ない。核兵器受け入れには国民と地元の同意が必要で、これも難しいだろう。核貯蔵庫があればすぐ分かるので、相手からの先制攻撃の標的になる。いったん核を使用すれば相手からの核の報復が始まるエスカレートを管理するのが難しく、核使用の決断は非常に重い。政治的にも軍事的にもコストが高すぎる(自国開発より経済的と言っている人もいるが)」ネット記事でこう言っているのが今回の講師である。結構有名な方(女史)だと分かった。しかし女史の記事を読む限りでは非核三原則があるから共有はできないと言っているのか非核三原則を変更してでも核を配備すべきと言っているのか分からない。今日聞いてみよう。



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