太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

待つは茨の道のみか

2017-02-12 09:04:15 | 社会観察

日米共同声明の詳細が新聞で報じられた。まずは安堵の溜め息か。初めての首脳会談は日本にとって最も良い状態でのスタートとなった。議論を呼びそうな難題は全て排除され、声明文を読む限り、何処にも落とし穴は無さそうに見える。日米関係はこうなんだろう、こうあるべきと思う言葉が連なっている。大統領が選挙期間中を含めてして来た過激発言は何処に行ったのかと思うくらいである。もし、この声明が両国関係が縺れにもつれた後の結果として出されたものなら、それこそ満点だろう。実態は殆ど目新しい事は盛られていないのだが。ただ、1点、尖閣を含めて米国は核を使用してでも日米同盟は守ると言ったのには驚いた、とともに米国のしたたかさは垣間見た。

トラランプ大統領はかって、日本や韓国が核武装してでも自国を守れば良い、という趣旨の発言をした。1年くらい前のブログに日本の核武装に最初にSTOPを掛けるのはアメリカだ。「おいおいそこまでやらなくとも良いんじゃないの」と言うだろうと書いた。ところがこのトランプ発言である。流石にスタッフは慌てただろう。「飼い犬に手を咬まれることもある。イランや北朝鮮みたいになるリスクは冒さなくとも。」とのアドバイスをして日本国内にそのような議論の芽が出る前に封じ込める策として声明で変更したのだろう。

今頃はゴルフが終わった頃の時間であろうか。安倍首相にとって生涯もっとも気の重いプレーとなるだろう。財界のお歴々とプレーするのとは訳が違う。ナイショッなどと合いの手を入れられても単純には喜べない。多分招待、おもてなしだから共同声明のようなものは出ないのだろう。出たとしても個々が「実りのある話もできた。日米間が今後ますます良い関係になって行くための良い機会になった。」と互いがメッセージを出すくらいだろうか。マスコミもきっと両国首脳が個人的に親密になることは重要である、とか載せるだろう。

しかしゴルフ会談は氷山のように90%は水面下にあり、安全保障や通商問題、対中政策などの懸案は決して目に見えないことは覚悟しておかなければならない(ツイッターで少しだけ水面下が見える可能性はある)。満点からスタートすれば残るは茨の道である。安堵の溜め息がつけただけでもマシだとは思うが、舞い上がっては行けない。最初に茨の道に踏み込むのは麻生さん?甘利さんじゃないけど梯子がはずれないようにしなければ。



コメントを投稿