太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

本気で危ない

2018-07-22 08:07:52 | 日記

若い頃に比べて明らかに体脂肪は減り痩せている。体積に比べて表面積はあまり変わっていないから当然冷却能力は増しているがこの暑さには耐えられない。一つ発見したのは手を洗う、出来れば肘あたりまで冷たい水道水で洗うと体が冷えて気持ちいい。手足は人間にとって冷却フィンと言われるのも頷ける。あまりにの暑さで習慣になっていた寝る前のB級読書も暫くお休みである。この暑さはまだ1週間続くという。生涯経験の無い暑さと長さである。まだこんなに汗がでるのかと驚くばかりである。ここ何年も汗をかいた覚えがない。もしこの暑さが何カ月も続いたら日本のエネルギーの多くは生命維持のための冷房に使われ、あるいは労働生産性を落とさないため普段より多くのエネルギーを消費し冷房しなければならない。もっとも効率的なのは常春の国だがそうは上手く行かない。

太陽電池の定格を示す標準状態はモジュール温度が25℃で定義されている。昔は28℃だった。聞かされた説は二つある。最初は宇宙用の太陽電池の定格を決めることから始まったが、衛星の温度を一定にするため回転させて万遍なく太陽に照らされるようにするがその時の太陽電池セルが28℃になるというもの。もう一つは室温より少し高めの設定の方が一定温度制御し易いからその条件で出力を定義するという技術的な理由によるもの。後者の方が正しいように思うが答えは知らない。大体我々の生活は25~28℃くらいで快適に成り立っている。最近のように35℃を超えるようでは体の制御も効かない。不思議なもので気温35℃前後は1℃の違い暑さの感覚がまるで違う。もし急に最高気温が30℃になると秋がきたくらいに涼しく感じるだろう。

マリウスが病気で寝ている。医者が来て体温を計ったが、眉をひそめて心配そうに呟いた。

―40度二分もありますよ。

マリウスはそれを聞くと、むっくり床の上に起きあがり、希望に眼を輝かせて叫んだ。

―先生、世界記録は何度ですか!

因みにものの説によれば体温計の目盛が42℃までというのはそれ以上になると体の機能が異常になり様々な疾病の原因となり死に至るとある。小咄の出て来るフランス人ほどタフでない日本人は本気で危ない夏に直面している。汗が気化熱を奪ってくれて何とか維持しているが汗もでなくなったら機能障害で冷却は輻射か伝導(風の影響もある)になるが無風の部屋が42℃ならそれも期待できない。最近は不快指数より暑さ指数が使われる。前者が温度と湿度を指数とするが、後者は日射・輻射などの周囲の熱環境も指数としているのでより体感、生活環境に近い。暑さ指数によると日射しのあるコンクリートの上より同じ日射しの芝の上の方が大きい。言うまでもなく、草から出る蒸気で湿度が上がるから。農作業はこの環境に近い。随分熱中症で亡くなられている。暑さ指数が危険度を表すならもう一つ年齢のファクターも入れるべきである。この程度の温度なら若い頃から草取りをしていたとたかを括ると体の方が変化している。