戦前からあるメニューだそうですが ほとんどどこでもみないメニュー
昔からの古い飲食街にのこっているみたい
ここのは由緒正しい本家筋だとどこかの雑誌に出ていました
雑誌によると ボルシチ風シチューにうどんをいれたもの
ということでしたが ボルシチならビーツが入っていないといけないし
なくても赤くするためトマトくらいは入っているはずですが
正体は透明なさらさらの牛肉味の洋風スープというか
ポトフにもすこし似ています
戦前だから ビーツは手に入りにくいだろうし それはそれでよかったのかなぁ
和風のカツオや昆布でないところがいい
かなり手間も時間もかかっているようで 丁寧にアク取りしてあるし
ゆっくり沸騰せずににこんであるような感じで 肉の臭みもなく
うどんにあわせてあります
たまねぎ 牛肉 じゃがいも(具には入ってないけどにおいがする)など
だしのよく出る材料を使って 塩味でまとめてあります
人工だしになれた舌には物足りないかもしれないけど これでも充分おいしい
(ちょっと変わってますけど)
だしは濃くすれば濃くするほど まとまらなくなって
塩や醤油やその他の添加物を足さねばならないし
シンプルに一発で決めるのは 技術の要ることだと思います
シチューといえば クリームシチューを想像する人が一番多いようですが
いかに大手食品会社のレトルトシチューが浸透しているか
思い知らされます
うどんとか シチューとか固定観念で決めてしまわないで
食べてみれば案外美味しいと思えるかもしれませんよ
お店はよく言うなら カフェテリア方式というか○○食堂とか言う名の
煮つけや揚物なんかのおかずを選んで ご飯を取って合計を計算する方式
昔風的に言うなら 一膳飯屋とかいう昭和な食堂
うどんがあったり おでんがあったり 惣菜や丼やなんでもありの感じ
子供の頃 土曜の昼下がり テレビで見た 吉本新喜劇の 舞台中のミナト食堂みたいだ
”ごちそうさま” ”いくらですか?” ”ひゃくまんえんです・・・”
なんて会話が聞こえてくるような・・・・
隣のカウンターでは お昼時だけど どこかのおじさんが
おでんでいっぱいやってます
中崎町商店街の脇のかね又にて
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