ゆっくりかえろう

散歩と料理

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関東煮(かんとだき)

2011-07-13 | ランチ

 大阪の有名店
 ここは前に出た常夜灯とは反対に しっかり色が付いたおでん
 でもみためとはうらはらに 薄味でしょっぱくなく あっさりしてます

 見た目のインパクトも大事で 真っ黒に染まっただいこんや
 じゃがいもをみると なぜか期待してしまうのが不思議です
 熱燗を前に並べて大人になってよかったナ と独り言をいうのでした

 串にさしてあるのは こちらで「ころ」と呼ぶ 鯨の皮下脂肪(たぶん)
 ちょっとにおいにクセがあり 子供の頃は苦手でしたが 今は最上の
 酒の供です
 大人の事情はフクザツなのです

 自由に食べられるようになったいまでは 高価で手が届きにくいネタになりました

 この店は鯨の尾のみや さえずり(舌)も置いていて レアな存在になりました
 
 おでんといえば 弱火でコトコト煮て作るイメージがありますが
 ここでは強火で一気に煮て作るようです
 お客さんにはそのまま出され 注文が途切れれば いったん鍋から出すようで
 煮る時間はしっかり計算され管理されているようにみえました 

 かなり神経の行き届いた料理だと思います
 だしも自然の風味がよくきいた やさしくやわらかく醤油の風味が活きた味付けです
 どこにもあるようで 今となってはなかなか見られない 誠実な料理でした