「20世紀を見抜いた男」 マックス・ウェーバー物語
百年以上も前、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を著し、彼は資本主義の行く末を予言していた。経済と文化の発展の末に「精神のない専門人、心情のない享楽人」が跋扈する。二十世紀とは何だったのか?今日の混迷する世界の難問を解く鍵は?ドイツの偉大な哲人の生涯を丹念に辿り、その壮大な思想を読み解く評伝大作。
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マックス・ウェーバーの人物像に焦点を当てた内容で、彼の著作や思想に関する記述が少なく、やや物足りない。
前半部分は丁寧に彼の人生(トラウマの部分)を追っているが、後半部分はさらりと紹介している。20世紀の資本主義社会にどのような影響を与えたのかをもう少し知りたかった。