キマグレ競馬・備忘録

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ゆとり教育について

2005年04月26日 | Current news
先日、ニュース記事でこんな記事がありました。
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<中山文科相>ゆとり教育は「反省すべき」と中学生に謝罪
中山成彬・文部科学相は21日、水戸市の茨城大学付属中学校での「スクールミーティング」で、ゆとり教育について「授業時間を減らしたことは反省すべきだと思う」などと中学生に謝罪した。中学生からは「学校は勉強する所なのに、総合的な学習の時間のせいで、学校外で勉強するなど逆転現象が起きている」などと厳しい質問が相次いだ。中山文科相は「ゆとり教育の見直しで教科書のページ数も元に戻りつつある。(薄い教科書の)皆さんには申し訳なく思う」と答えた。さらに「総合的な学習の時間は、人間力のある子を育てるために導入されたが、全般的な検証を始めたところだ」などと述べた。一方、同日に訪れた茨城大付属小学校では、教諭から「総合学習の時間は必要だ。子供が荒れる原因は偏った学力による」などとゆとり教育の維持を訴える意見が相次いだ。これに対し、中山文科相は「総合的な学習の時間は労力や蓄積がないと取り組めない。『こんなことなら基本教科を増やした方がいい』という声も上がっている」と述べた。(毎日新聞)
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私は、まず大臣が中学生に謝る必要があるのか疑問に思いました。謝ってどうするのか、失策を認めると賠償責任が生じるし、「ゆとり世代」は大学入学を優遇して欲しいという意見も出てきます。「ゆとり世代」にも何らかのメリットもあったはずですから、大臣の言葉としては、それを言うべきで、中学生に謝る必要はないと思います。大臣が謝ると、「謝れば何でも許される」と思われるかもしれません。そちらの方が教育上よろしくないのでは、、と思いました。
もし私が大臣で彼等にアドバイスするなら、確かに勉強は大事なことかもしれないけれど、人生は学力だけで決まるわけではないということを伝えます。或いは、まだ高校や大学で勉強する機会はあるのだし、今勉強したいという気持ちがあるのなら、これから勉強しても遅くは無いことを伝えるべきでしょう。
中学生の意見はもっともだと思うけれど、彼等には自発的な勉強意欲がないようです。全て学校や塾に頼っているように聞こえる。勉強というのは学校だけではなく、社会経験なども含まれます。このままだと全て他人任せの人間になりそうです。
教師が総合学習を支持するのは、もとの教育に戻す自信が無いからで(塾レベルの内容を教えるスキルと知識が無い)要するに言い訳です。彼らもゆとり教育に慣れてしまって、元の教育をやれないからだと思う。教育は、教える側にとっても、準備と経験と時間が必要です。教える側がよく理解していないと何も教えられないのです。いきなり戻せと言われても、簡単に戻せないのが教育制度です。プライオリティをつけて本当に社会で必要なものからやるべきだと思いました。

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