キマグレ競馬・備忘録

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本「テスラ」

2020年02月17日 | Book
発明家テスラの伝記。
テスラという名前を聞くと、イーロンマスクのテスラモーターを連想しますが、
彼が活躍していた時代もエジソンと並ぶ発明家として有名だったようです。
彼の発明は、交流電源から無線通信に至るまで、主にインフラに関するものが多く、
社会への貢献度は抜群で現代社会の礎となりました。
しかし、凄いアイデアが浮かんでも、実際に製品となったものは多くなく、
ストイックな性格が災いして開発資金にも恵まれず、特許紛争に巻き込まれたりと
多難な生涯を送ったようです。エジソンは同じ発明家でも、家庭用の身近な発明が
多く、庶民に支持され資本家達と上手く交わって、地位と名声を獲得しました。
対照的に、テスラは一時期社交界で持て囃されたものの、晩年は一部の知人友人
以外に支援者はなく寂しいものだったようです。人生の最後を鳩の世話に
費やしたは話は悲しかった。とは言え、彼の業績は現代でも大きな影響があり、
今でもその才能に魅力を感じる人がいます。
この伝記は20年以上前に書かれたもので、その後の技術の進歩を考えると、
やや内容が古く感じました。とりあえずテスラの人生がどのようなものか
知りたかったので読んでみましたが、内容は電気の基礎知識がないと判り難い
印象で(自分も難解な部分は飛ばし読みしました)、特許の話、友人知人との
付き合いの話、お金の話ばかりで読み進めるのに苦労しました。
彼の活動パターンは、アイデアが沸き→発明し→特許取得し→投資家を探し→
資金調達が上手く行かず→頓挫→新たなアイデアの繰り返し。これが延々と続く。
彼の発明は凄いと思いましたが、彼の人生にはあまり興味が沸きませんでした。
悔いなく生きたと思うけれど、自分の拘りが強すぎてチャンスを掴めなかった。
彼の想い通りの人生ではなかったような気がします。
もし彼が上手く立ち回っていたら、偉人として子供の伝記にも登場したと思います。
子供の伝記にエジソンは登場しますが、テスラは見たことがありません。
伝記作家にとっては、彼の生き方は難解で伝記としてまとめるのが難しい人物
だったのかもしれません。この本もそんな印象でした。


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