キマグレ競馬・備忘録

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MLB レギュラーシーズン終了~両リーグMVP論議

2024年09月30日 | Baseball
MLBのレギュラーシーズンが終了しました。
ア・リーグの勝率1位はヤンキース、ナ・リーグ1位はドジャースとなり、人気球団がそれぞれのトップとなっています。多くの選手達が活躍しましたが、中でもヤンキースのジャッジ選手とドジャースの大谷選手は傑出した存在で、メディアやファンの間でどちらがMLBのMVPに相応しいかで議論になっているようです。
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大谷翔平より…「年間最優秀選手はジャッジ」 米メディア断言、50-50を超える“バグリ数値” byFull-Count
ジャッジの2024年は「MLBの歴史上トップ10の1つとも言える」
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は26日終了時点で5試合連続の58本塁打をマーク。ドジャースの大谷翔平投手に4本差を付けて、メジャートップを走る。米スポーツ局「ESPN」の番組「ゲット・アップ」のコンテンツプロデューサーを務めるポール・ヘンベキデス氏は両リーグを通じた最優秀選手を選ぶなら、ジャッジを推すと明言。ジャッジの今季パフォーマンスは大谷を「完全に打ち負かすもの」としている。(後略)
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このESPNのプロデューサーは、ジャッジ選手の記録:打率.325、58本塁打、144打点、OPS1.169の全てが大谷選手の記録を上回っていることを根拠としているようです。ESPNはアメリカ東海岸のメディアなので、ジャッジ選手を支持したい気持ちはよく判る。日本人が大谷選手を贔屓したい気持ちと同じです。ジャッジ選手が優秀であることは認めるけれど「完全に打ち負かすもの」という言い方には、意義を唱えたい。(^^;)
大谷選手を支持する1ファン(私のこと)として、いくつか言い分があります。
1.リーグの違い~これが成績の差に表れている。ジャッジ選手はア・リーグ在籍が長く(9年)、対戦する投手をほぼ熟知していること。(初対戦の投手は、新人やトレード或いはFA移籍の元ナ・リーグ投手くらい)経験値が多いので打率も高くなる。一方、今年の大谷選手はナ・リーグに移籍したので、対戦経験が少ない投手ばかり。(なので、ベンチのiPadが必需品)大谷選手の方がハンデを抱えていたと言えそう。
2.球場の違い~これも1と同様、ジャッジ選手はア・リーグの慣れ親しんだ球場でのプレー。大谷選手は、プレーした経験が少ない球場が多かった。これはボールの見え方に影響があるので、大谷選手のハンデの方が大きい。
3.大谷選手の状態~肘の怪我のリハビリ中であり、右腕の可動域を制限するサポーター(器具)を装着して打撃を行っていること。少なからず影響はあって、シーズン序盤に調子が上がらなかったのはそのせいかもしれない。
4.打順の違い~ジャッジ選手は3番を打つことが多く、打点を稼ぎやすいこと。四球や敬遠が多く出塁率が高いのも、相手投手が次の打者との勝負を選ぶから。結果的にOPSが高くなる。大谷選手は1番打者なので、その点では不利。
5.移動距離の違い~ヤンキースは東海岸の中心に位置し、飛行機で3時間圏内に多くのチームが存在し、移動のストレスが西海岸のチームに比べて少ないこと。
両者の違いをいくつか挙げてみましたが、ジャッジ選手の大谷選手に対するハンデは守備をしていること(なのでMVP論争は、守備をしていないDHの大谷選手を揶揄するものが多い)、寒暖差が激しく気候が厳しいニューヨークでプレーしていることが挙げられます。
個人的には、同じ環境、同じリーグでない両者の成績を比較して優劣を付けること自体に違和感を感じます。MLB全体のMVP論争は、公平に比較した結果ではなく、自分が贔屓したい選手ありきで、それに色々理由を付けて相手を貶す。そういう話になっているような気がします。ただ話のネタとして、面白がっているだけです。
この論争を読んでいて、50年前の子供の頃に友達と「王・長嶋論争」をしたことを思い出しました。「巨人軍の王選手と長嶋選手のどちらが凄いか」というテーマで、打撃成績は王選手の方が優秀だけど、長嶋選手の方が走攻守揃っていて凄いという結論になりました。成績だけでなく、明るいキャラクターと派手なプレーの影響もあって、長嶋選手の方が人気がありました。
なので今年のMLBで、最も優秀な打者はジャッジ選手で、打撃成績は及ばなくても凄いのは大谷選手という評価で良いと思います。私はどちらも好きな選手なので、シンプルにそういうことにしておきたい。(^^;)

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