キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「叡智の断片」

2020年05月18日 | Book
池澤夏樹のエッセイ。
欧米のエッセイ等では、各章の前にその内容に関連する引用句が置かれることが
あります。引用句とは、自分でおもいつかないような気の利いた言葉を他人から
借りることと定義されます。
この本では、著者が集めた引用句のテーマ毎にコメントを付けて、ストーリーを
楽しめるように配置しています。引用句集は、読むだけでは味気ないものですが、
この本のようにコメントを付けると楽しく読めます。さすが小説家です。
引用句として面白いものを、、。
映画の名言
「一人対二十人で銃撃戦をしている時、一人の方が撃つ弾は次々に当たるが、
二十人の方の弾は全て外れる」元カリフォルニア州知事の映画のことでしょうか。
ビリー・ワイルダーの名言:「役者がドアから入ってきたのでは、何の意味もない。
彼が窓から入ってきたらドラマが作れる。」
普通のことをしていたら、ドラマにはなりません。
「ところどころをピンぼけにしておけ。今度は外国語映画賞が欲しいんだ。」
機材が発達した今では、この手法で賞を取るのはちょっと難しいかもしれません。
つまらない引用句でも、使い道はあるようです。


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