上武散歩道

ダイエットのため毎日徘徊。
足で見つけた群馬と埼玉の情報を
綴ってみます。

春の部品

2012-03-19 20:37:36 | 武州の道
明け方に吹いていた強い北風が一日中吹き荒れた一日になりました。
週末の天気の悪さに比べ、どうしてこんなによい天気だったのだろうと思えるような青空が広がる。
空の高いところに広がる掃いたような雲が強風にどんどん流されていった。
まるで冬に戻ってしまったかのような冷たい空気でも、明日は春分。
随分と日が延びました。

昨日は天気は悪かったものの気温はそこそこ上がり、利根川ベリは春霞。





上流の橋も下流の鉄塔も霞の中に溶けていた。
冬と春がいったり来たりしているけれど、植物たちは着々と次の季節を迎える準備をしている。



川原に繁るバラの仲間。
いつの間にか芽吹き、柔らかな葉を成長させていた。





バラの芽吹きを見ると、正岡子規の短歌を思い出す。

 くれなゐの 二尺伸びたる 薔薇の芽の 針やはらかに 春雨の降る

固く鋭い薔薇の針をやわらかく感じさせるようにやさしく春雨が降っている、の意味に解釈している。
ところが、このくれなゐの二尺伸びたとある薔薇の芽を、じっくり見た記憶が無い。
あまりじっくりと薔薇を見ることも無いからなあ。




川原の潅木も芽吹き始めている。



少しずつ春の部品が増えてきている。