上武散歩道

ダイエットのため毎日徘徊。
足で見つけた群馬と埼玉の情報を
綴ってみます。

大造じいさんと・・・

2012-03-01 20:37:39 | 上州の道
昨日の雪がウソのように暖かで、晴れ上がった一日となりました。
3月1日は上州では公立高校の卒業式。
明日の予報は雨、昨日が雪。
その合間のよい天気の今日、若者が巣立って行ったのだなあ・・・

僕の卒業式は3月2日。
あの年はちょうど1日が日曜だったので・・・

話は大分戻りますが、先週土曜日のこと。
雨の止み間を狙って利根川ベリへ。
いつものように撮影していると、いつもよりも多めの鴨たち。
群れから離れたところにいるのは、


オナガガモだろうか?
ちょっと遠すぎてわかりにくい・・・

もう少し上流にレンズを向けると・・・


カモたちが慌てて飛び立っていく。

椋鳩十は児童文学家。僕の中では新見南吉と並ぶ巨頭です。
新見南吉と言えば、『手袋を買いに』『ごんぎつね』が真っ先に浮かびます。
どちらも狐と人間のかかわりが描かれています。
椋は新見以上に動物の出てくる作品を多く残しています。

その中でも最初に思い出すのは『大造じいさんとガン』。
単に小学校の国語の教科書に載っていたからだけれど、「ガン」と言う鳥を見てみたいなあ、と思ったものでした。

古典を学ぶようになうと、清少納言の枕草子。
秋の項で「雁」が出てくる。
V字に編隊で飛ぶ鳥は見ても、雁は見たことが無い・・・
これも一度見て、あはれに浸ってみたいもので。
そうすればあはれのあまり、涙の一筋くらいは頬を伝うことでしょう。

何でこんな話になったかと言うと・・・
オナガガモから400Mほど下流で対岸を見ていたところ

明らかにカモたちよりも大きな影。




何だろう?

こっち向いてくんないかな?



何だろう?顔のところが白いような?
ガチョウじゃないだろうな。

家に帰って図鑑を見てみると・・・
どうやら、マガンのようです。現場では気がつきませんでしたが、大造じいさんが残雪を銃で狙ったように、カメラに収めていたのですねえ。

2羽しかいないけれど、これが秋の夕暮れならばあまりのあはれさに心を奪われ、「雁立つ川の秋の夕暮れ」なんて詠んでしまうところ。


それにしても、2羽しかいないけれど、群れとは別行動中だったのかな?



大造じいさんとガンは残雪と言う群れのリーダーは仲間をかばってタカに襲われる。っそこを大造じいさんに助けられる、と言う話。

このあたり、オオタカとか、ハヤブサも出るんだよね・・・