上武散歩道

ダイエットのため毎日徘徊。
足で見つけた群馬と埼玉の情報を
綴ってみます。

春近し ドジョウの昼寝

2011-02-28 19:32:19 | 上州の道
三寒四温とはよく言ったもので、昨日のぽかぽか陽気から一転、
冷たい雨の一日となりました。

・・なのに「春近し」?
画像は土曜日に実家のある渋川市で撮ったものです。


最近はこういう素掘りの土水路は殆ど見かけません。
いや、榛名山の東麓は二ツ岳の噴火の影響で、軽石が厚く積もり、
稲作にはあまり向かない土地柄。
そこでワタクシが物心つくころにはすでに群馬用水によるパイプライン化が進み、
多くの田んぼは水道の蛇口をひねるようにして灌漑されていました。

そんな中でこのような土水路はとても貴重な遊び場でした。

春が近くなり、土をかき、育った水草を引き抜いて準備万端、
あとは気温が上がるのを待っています。
こういった手間もあって、水路がコンクリートになっていったんだろうなあ。

水路を覗くと・・

ドジョウさんがお昼寝中。
けっこう大物ですね。

死んでいるのではなく、寝ているだけ。

ほら、動いた。

ここは最終的には吾妻川に注ぎます。
吾妻川は中和されるようになる前は酸性が強く、魚のすめない死の川でした。

もしもこのドジョウたちが人間に放されたものでないとしたら・・
吾妻川に酸性の水が流れ込むようになったその前にここに辿り着き、
命をつないできたと言うことになります。
悠久の時の流れを感じますね。
そのころはまだ田んぼなどなく、このあたりは湿地で
そこで生活していたのでしょう。

この用水路は先に

滾々と自噴する水源があるのです。

この日はよい天気で水量も多く、とても美しい光景でした。

この水は枯れることがないので、きっと太古の昔、ここは湿地帯だったはず。

今は

湿地のかわりに、この田んぼと用水路を行き来して命をつないでいます。

暖かくなると、水とともに田んぼに入って繁殖し、
田んぼの水が落ちるのとともに用水路に戻ったドジョウが
次の年に命をつなぐのです。

「はーるになれば、すがこも溶けて、どじょっこだのふなっこだの・・・」
私の遊び場はこんな小さな土水路。
鮒っ子を見たのは結構大きくなってからでした。


今頃梅の花も冷たい雨に震えているんだろうな・・・

春近し 菜の花にミツバチ遊ぶ

2011-02-27 17:16:46 | 武州の道
こんばんは。
今日は本当に穏やかな一日になりました。
朝は結構冷え込んだんですけどね。



早朝散歩中の路にも霜が下りていました。
手袋を片方忘れてしまい、していなかった右手がかじかみました。

久々にとらえた日の出。

少し扁平に変形し、端のほうが揺らめいたようになっています。
寒いけれど、春なんだなあ、と言う感じ。


もう一枚。
こちらの方が変形が大きい。
大気の屈折率が違うのかなあ・・
いや、煙のせいかな。

日中は本当にいい陽気。
東京マラソンが開催され、深谷市でもハーフマラソン大会が行われました。
すっかり忘れていたのですが、花火が朝から何度も上がり、思い出しました。
まあ、そのころは恒例の利根川散策に出ていたのですが。

朝とは打って変わってよい天気。
歩いていてもすぐに汗ばむよう。

堤防の南面には、菜の花が咲き始めていました。


何かが飛び交っているので見てみると・・・


ミツバチが花から花へと、蜜を求めて飛び回っています。
ああ、春だなあ。


こっちは、よく見ると二匹いますね。

あまりに忙しなく飛び交うので、ピントを合わせるのが大変(言い訳)。
いや、このときついてたレンズがマニュアルフォーカスなのです(また言い訳)。
だから、ピントが甘いこと・・・


左のハチは・・
大きな花粉団子を足につけてますね。

まだ啓蟄前ですが、虫たちは元気に動き回っているようです。

春霞の日に

2011-02-26 20:25:19 | 上州の道
こんばんは。
少し風は強いものの、よく晴れた一日となりました。
気温も上がり、ちょっと前の寒さがうそのようです。

梅の花も大分開いてきました。

紅梅と竹。
松もあればよかったのに。
まあ、ワタクシの人生に松はほとんどありませんので・・


こういう陽気になると、冬のようなクリアな空ではなく、
山紫水明と言われるように春霞がかかってきます。




利根川と榛名山。大分霞んでいました。


利根川の流れ。
渓流釣りの解禁まで後もう少し。
大分暖かくなってきたので、利根川の流量もユキシロ(雪解け水)で
増えていくことでしょう。


こちらは旧北橘村の佐久発電所。

ここは桜の時期になると、花の名所としてにぎわいます。

この大きな塔は発電所のタービンに水を送る貯水槽のようなもの。
ここより少し高い位置にある真壁調水池から水が送られています。
水は綾戸あたりから真壁に送られるので利根川の水が使われていると思います。
近づいてみると、かなり大きな建造物なんですよね。
タンクの周りを階段がぐるりとめぐっています。
作業員の方はここを登るのでしょうね。
さすがに足がすくみそうです・・・

以前、誰かに聞いた話なので、本当かどうか・・・
先日、連日爆音をとどろかせた米軍の戦闘機。
こちらの真壁の施設を仮想攻撃目標にしているとか何とか・・・
本当かなあ・・・

上州の母音の欠落と混乱

2011-02-25 20:39:59 | 上州お国言葉
こんばんは。
今日は日中穏やかに晴れ、春を感じたのですが、
現在冷たい強風が吹き荒れています。
一日でこれだけ気温が違うと体がついていかないですね・・

さて、上州お国言葉も4回目。
今回は上州言葉の母音についてお話します。

先ずは母音の欠落について。
上州では語中、語尾のO母音が欠落する傾向があります。
これは他の地域でも見られるものですが、上州ではその傾向が顕著です。

たとえば、「行くの?」は「行くん?」「するの」は「するん?」などです。
埼玉北部でもこれはあって、渋沢栄一翁の生家は「中の家」と書いて「なかんち」と発音します。
O母音の欠落はN音との結びつきの際に起こります。
つまり、「の(NO)」のOがなくなって「ん(N)」ですね。
吾妻郡の中之条町は「なかんじょー」となります。
これは日本の文法では撥音便と言われるものですね。

西日本でも見られる変化ですが、アクセントの違いもあり、
京言葉の「するん?」のようなはんなりとした感じはないですね。

他にもY音の時に母音が欠落することがあります。
「速い」と言う単語は「はいい」と聞こえることがあります。
「HAYAI」のAがなくなって、「HAYI」→ハイイですね。

母音の混乱について顕著なのはU母音がI母音に置き換わることでしょう。
これは、年配の方しか無くなってきています。

もっとも顕著なのが「動く(うごく)」でしょう。
耳を澄まして上州の年配の方の会話を聞くと
「今日はいっぺえいごいたからこええ」というような言葉あります。
漢字にすると「今日はいっぱい動いたから怖い」となります。
「こわい」は「疲れた」の意味です。
「動く」のUがIに置き換わっています。
他にもEがIに変わったり。「ハエ(蝿)」が「ハイ」と言ったぐあいです。

だから、「はいはいい」と言ったら、「蝿は速い」と言いたいわけです。
もちろん、言っている本人にその自覚はありません。
ですので、他地域の方は脳内で共通語に変換してくださいね。

まあ、ここまでの上州言葉スピーカーは大分減ってしまいましたが・・・
ワタクシ?多分共通語風に話してる・・と思いますが・・・
何せしゃべってる本人には自覚できませんので・・・


日曜日に見かけたモズ。
頭でっかちで細長い尾をした、よく見ると可愛いなあ、と思う鳥です。


同じくいつものツグミさん。
正面から撮影できました。
何か顔が真っ黒なんですけど。
ツグミは冬鳥と言うことなので、これから減っていくんでしょうね。

働け!! ぐんまちゃんⅣ

2011-02-24 20:31:54 | 上州の道
こんばんは。
今日は大分暖かくなりましたね。
花粉症の人はそろそろ・・・お大事に。

本日、18時過ぎ、南の空を見上げたところ、非常に明るい火球が流れました。
金星より明るかったのでマイナス何等級くらいだったんだろう?
一瞬、何か違うものでも落ちてきたのかと思ったくらい。
今、何か活動期に入っている流星群があったっけかなあ?

流星って狙って写真に撮れないから・・・
撮りたかったなあ。

さて、昨日久々にコバトンに登場してもらったので、
今日はこれまた久々に、ぐんまちゃんに登場してもらいましょう。


こちら、伊勢崎市でみかけた工事現場のぐんまちゃん。
 
近づいてみましょう。


スケジュール表を右手に、左手に差し棒をもち、計画を説明している様子です。
このぐんまちゃんは、どっちかって言うと事務職なのかな?

これまでご紹介した「働け!!ぐんまちゃん」のシリーズは①重機を運転するぐんまちゃん、②ニンジン(誘導灯)をもったぐんまちゃん、③ヘルメットをかぶって左手を上げたぐんまちゃん、と3種類。どちらかと言うと「現場」にいる感じですが、このぐんまちゃんは、ちょっと違う感じですね。

それにしても、ツルハシぐんまちゃんになかなか出会えない・・・

ところで。
先日利根川べりで見つけたのですが、


チョウゲンボウかオオタカにでも襲われたのかなあ?
血の跡や、食べ残しはなかったんですよね。

それにしても、この羽毛の持ち主は一体なんだったんでしょうね?
結構特徴のある羽毛なんですが・・・