上武散歩道

ダイエットのため毎日徘徊。
足で見つけた群馬と埼玉の情報を
綴ってみます。

あんじゃぁねぇ

2015-02-26 20:27:21 | 上州お国言葉
今日は冷たい雨。
とは言え、真冬のような寒さはありませんでした。

さて。
今日も同僚の言葉から。
「あんじゃぁねぇ」は上州弁で「問題ない」「簡単にできる」の意で使われる言葉。

語源は…
「なんてことはない」あたりでしょうか?
「なんてことはない」→「なんてこたぁねぇ」→「なんちゃぁねぇ」→「なんじゃぁねぇ」
で、N音が欠落して「あんじゃぁねぇ」。

もう一つ、だったらいいなぁとおもうのが「案ずるやなき」。
「考えるまでもない」の意になるし、
こっちの方が「あんじゃぁねぇ」に転訛し易いような気がする。
ただ…
「や」はこの場合、係助詞なので「なし」は係り結びで連体形の「なき」になってしまう。
するとK音は欠落しにくそうなので、「なき」→「ない」→「ねぇ」に変化しにくそうな…
うん、無理があるな。

まあ、素人の思いつきの推察なので、どちらもハズレの可能性が高いような。

わっきゃねぇ

2015-02-25 20:37:19 | 上州お国言葉
今日もポカポカ陽気。
思ったより日差しもありました。

今回も同僚の言葉から。
「わっきゃねぇ」は上州弁で「簡単にできる」の意。
元は「訳はない」。
それくらいわけなくできる、が転訛したもの。
「ない」→「ねぇ」は解りやすいけれども「わっきゃ」は?
「訳は」の「は」のH音が抜けて「わけあ」に。
「けあ」が「きあ」に変わり、さらに拗音化して「きゃ」に。
「わきゃ」につよまりの促音が入って、晴れて「わっきゃねぇ」の完成。

この語形の変化の推察は「わっきゃねぇ」ものでした。

オラ○

2015-02-14 18:47:58 | 上州お国言葉
今日は一日冷たい風。
外に出ると身を切るよう。

さて。
最近になって、「ありの~」の歌で有名な雪女(?)が出てくる映画のDVDに夢中のムスメさん。
作中に出てくる雪だるまが今日のタイトル…ではありません。

「おらほ」は上州方言で「わたしの」と言った意味の言葉。
正確に言うとちょっとニュアンスが違うのだけれども。
「おらほの畑」「おらほの野菜」なんて具合に使う。

「おら」は一人称の「俺」が転訛して「おら」。
「ほ」は方向の「方」かな?
なので、ニュアンスに「私たちの住んでいるあたりでは」のような地域、方向のようなものが加わる。

まぁ、この言葉の話者も随分減って、「おらほでも、消えゆく言葉」になっています。

はあて

2014-12-11 19:48:40 | 上州お国言葉
今日は冷たい雨になりました。
午前中、は晴れていたんですがねぇ。

こう寒いと雪が心配になります。
先日はカー用品店でタイヤ交換の渋滞もできていましたし。
いきなり降ることはなくても、小雪が舞うことはありそう。
これを上州北部では「ふっこし」と言う。
山手線向こうから吹き越してくるから。
上州東部を中心に、平野部では「風花」。
これが共通語かな?
…藤岡の同僚に雪の話をしていて、「ふっこし」が通じない…
それもそのはず、西毛地区では「はあて」と言うのを失念していた。
これは、語源どころか漢字表記すら想像できない。
はあて、何だろうなぁ…

こうして並べると、「風花」が一番風流かな?
あ。
上州北部のスキー場がある地方はこういう表現はありません。
雪国なので、雪は飛んでくるものじゃなくてドカドカ降るものなので…

おいる

2014-11-29 19:00:20 | 上州お国言葉
午前中雨が降り、洗濯物が乾かん…
と思ったら。
午後は晴れてなんとか洗濯物が乾き、片付け終えることができました。

…で。
「おいる」である。
「老いる」でも「エンジンオイルでもない。
上州弁で「おいる」と言ったら、「終える」ということ。
上州弁でE母音がI母音と入れ替わるのはままあること。

だから、アクセントは「老いる」ではなく、「終える」の位置でE母音をI母音に変えればいい。

…今日の記事はこのへんでおいたいと思います。