にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

今年は本物

2007-06-12 01:09:27 | F1
昨日このブログを更新してから見始めたF1カナダGPの生中継。
あまりにスリリングで面白いレースで寝るどころではありません、録画をしながらもしっかり最後まで見てしまいました。

ハミルトンの別格の強さは見事の一言、これでルーキーなんですから末恐ろしい若者。
シューマッハの後を継ぐ才能かもしれません。
4回も入ったセーフティーカーも全く問題にせずトップを守り抜いたのですから。
荒れたレースでしたが一人だけ違うレースをしていたような強さ、本物です。

そしてレース終盤は琢磨君の追い上げにエキサイトしてもう大変。
テレビの音声はイヤーフォンで聞いていたのですが思わず声を上げて応援してしまいました。
寝ていたカミさんも起き出してしまいさぞや迷惑だったのでは。
もう少しピット作業もスムーズにこなせばこのチームは更に成長できると思います。
昨日のような荒れたレースにこそ出るのがチーム全体の力。
しかし6位入賞をゲットしたのですから着実にチームは前進しています。
力はきちんと付いてきたと思って間違いはないのでしょう。
さらなる前進をと思ってアメリカも応援します。
でもまた午前2時スタートかあ。
寝不足がなあ。


今日私はピンクの長袖のボタンダウンのシャツを着て仕事に。
このシャツを着て行く時には必ず同じようなピンクのボタンダウンを着た人に出会います。
今日は仕事場でも3人居ましたが驚いたのは新宿の駅で何人もすれ違い、また並んでエスカレーターに乗ったりしたこと。
いやあ本当に今日は同じシャツの人が多かった。
不思議なものですね。

一息

2007-06-11 01:47:42 | Weblog
休日でした。
ほっと一息仕事から解放された一日を楽しみました。
目覚ましもかけず、しかし今日は午前中からカミナリが大音響で轟きわたって自然と目が覚めてしまったのが残念。
もう少し眠っていたかったのに。

午後からは晴れてきたのでハムスターのケージの掃除をと思いましたがハムスターは夜行性、昼間は寝床に籠ってひたすら眠っています。
起こすのも可哀想、夕方まで待ってから掃除をすることにしたのです。
いつもなら目覚めは夜も9時を回った頃、しかし今日は6時過ぎにむりやり予備のケージに移して掃除開始。
掃除そのものは簡単なのですが目が覚めてからしようとすれば夜の作業になります。
できればまだ明るさの残る時間帯に庭でと思うのですが果たしてこれでいいのか。
「のの」も眠りが足りなかったのか、いつもなら跳ね回っている11時頃にウトウトと居眠りを始めました。
やはり元気に動いている時間帯にやった方が良いんでしょうか。
色々な時間帯で試してみようと思っていますが、「のの」には迷惑かな。

さて今日はこれからF1カナダGPの決勝です。
生中継が始まる時間となりましたが睡魔に勝てるか。
起きられるだけ起きてみます。

幸福

2007-06-10 01:45:28 | オーケストラ
演奏家にとっての幸福とは勿論聞いて下さったお客様からのたくさんの拍手。
今日は「ばらの騎士」の2日目の本番でしたが本当に幸福感が溢れる一日となりました。

初日の事はここにも書きましたが、あれはあくまでピット内での精神状態。
ですから音楽の出来不出来の問題とはまたちょっと違うのです。
素晴らしい音楽を演奏する時に、何の精神的苦労も無く出来る時とそうでは無い時があるのです。
初日は苦労に苦労を重ねてやっと出来た感じ、今日も出だしはまだ初日の雰囲気も残っていましたが音楽が進むにつれて余計な事は感じる必要がなくなって。
気が付けば無心にこの音楽を演奏している自分が居ました。
こうなればもう苦労などは微塵もなくなって、自然な流れも出来て遊ぶ余裕も出てきます。

そうそうお客様の助けもありました。
今日は1幕の終わりから熱烈な拍手を頂きました、やはり拍手はエネルギー。
熱烈な拍手を沢山頂けばそれだけ演奏家は燃えます。
本当に今日は幸せでした。

昨日は「ファルスタッフ」の歌合わせだったのです。
こちらも楽しいオペラ、ただしちょっと歌手の声が重たいかもしれませんが面白い。
やっていて楽しいのですけれどついつい音楽に重量感が出てしまいますね。
もっと軽妙に弾むようにやりたいものです。
でもロッシーニとは違うし、やはりヴェルディはヴェルディなんです。
重くならず、軽すぎず、その加減が大変。
あさってにファルスタッフも舞台稽古があってその2日後に初日となります。
演技や動きも大変そうなので合わせるのに苦労するかもしれません。
でも決まったら本当に愉快ですね。


反射神経

2007-06-08 01:36:16 | Weblog
今日はファルスタッフの練習でしたが夕べの疲れも抜けないうちの練習で。
ほとんどのメンバーが夕べからの引き続き、果たしてちゃんと音が出るのだろうかと心配しつつの練習開始。
でもそこはプロとしての力の見せ所、音符は音となっていきました。

しかし脳の回転数は明らかに低下していてとっさのテンポの変化やダイナミックの変化には対応しきれない。
目からの情報を脳で処理しながらという事ではなく、見ている音符を直感のみで音にしているような状態です。
反射だけで演奏しているオーケストラ?
あまり褒められた事ではありませんね。

しかし我々もきついけれど一部のメンバーは朝一で千葉市まで行ってのお仕事。
まことにご苦労様でありました。
東京フィルと言えば「忙しさ」がキーワードとも言われてウン十年。
その伝統はしっかりと受け継がれていますので先輩方には安心していただけるものだと。
いやいや冗談はこのくらいにして、でもちょっと度を超したスケジュールです。
しかも7月いっぱいこんな状態ですから果たして皆無事に夏休みを迎えられるか心配にもなります。
特に7月は徹底的にチョンさんです。
恐ろしく密度の濃い、超高密度月間です。

初日

2007-06-07 01:16:59 | オーケストラ
初日には初日ならではの晴れがましさと怖さが同居しています。
いよいよだなと言う期待感が勿論大きいのですが、同時に「ばらの騎士」という難曲を演奏する怖さもあるんです。
今日は初日の怖さを十分に味わう事となりました。

練習までと同じようにどっしりと座って取り組めれば問題は無いんです。
判り切った事なのですが時折それが出来なくなってしまうのです。
演奏中のオーケストラは不思議な生き物、網の目のように互いの精神と心とを結ぶ見えない糸が張り巡らされているのです。
誰かが不安感に襲われたりすると他のメンバーがそれを敏感に感じてしまうのです。
通常のコンサートなどでは滅多に起こりませんが、今日などはそれが糸から糸へとどんどん伝わって行きピットの中に緊張感が溢れてしまいました。
良い緊張と悪い緊張とがありますが、今日は明らかに悪い緊張感にどっぷりと。

おそらく音楽が良く解っている方には気が付かれてしまったかも。
音楽が切羽詰まった感じになって行き息が詰まったような切迫感が出てしまっていたと思います。
まだまだ我々も修行が足りないですね。
先日も書きましたが「ばらの騎士」と「ファルスタッフ」を一日おきに演奏してもビクともしないようなオケになりたいものです。

今日はそんな訳で妙な興奮と疲れとを感じつつ帰宅しました。
実を言えば今朝起きた瞬間から頭の中を「ばらの騎士」のメロディがグルグルと駆け巡っていて変な目覚め方を。
一日の始まり方から調子が狂っていたかもしれません。
やはり修行がまだまだ足りないなあ。

ウィンザーから

2007-06-06 01:55:59 | オーケストラ
今日からファルスタッフのリハーサルが始まりました。
新国では再演という事になるので練習期間も短くなっていてあっという間に本番となります。
ばらの騎士と交互に本番をやるというハードなスケジュールですがなんとか乗り切りたいところ。
楽しいオペラなので気分も軽く行けそうなのが救いです。

指揮はエッティンガーさん、去年はイドメネオをやりましたが相変わらずのエネルギー溢れる指揮ぶりです。
確か一昨年の新国でもファルスタッフを振ったのが彼のはず。
楽譜の書き込みなどもその時のままのはずなんですが、時が経てば人間の考えも変わるのです。
前回には短く切り気味に弾いた音も今回は長めにだそうで色々と戸惑うことも多いのです。
ですがこう言った内容のオペラですから原則は楽しく陽気に、太った主人公ですがどこまでも身軽な音楽でいきましょ。
暗くならずにね。

ヴェルディ最晩年の作品だけあって書いてある音符の一つ一つに無駄がありません。
遊び心と芸術性の高次元の調和とでも言ったらいいのかな、余裕の中に観じる歌心がすばらしいですね。
でも演奏する方にとってはこれまた難しい曲、特に2幕の後半は大変。
ドタバタ劇の伴奏は大変なんです。


そして明日はいよいよ「ばらの騎士」の初日。
やっとここまで漕ぎ着けたといった感じです。
もっと練習したかったという気持ちもあるし、でももう十分だなと思う気持ちも。
でももう幕が上がります。
果たしてお客さんの反応は?

また一人

2007-06-05 00:33:44 | Weblog
突然の訃報でした。
ハネケンこと羽田健太郎さんが亡くなりました。
そのキャラクターと抜群のピアノ演奏、そして作曲・編曲にと八面六臂の大活躍。
テレビや番組でも司会を担当して広くお茶の間にも親しまれていました。
我々にとってはその明るいキャラクターと連発されるジョークで仕事中も笑いが絶えなくて仕事場の雰囲気を和ませてくれる得難い大先輩。
また一人この世界を引っ張ってきてくれた先輩が旅立たれました。
あの笑顔が見られないと思うと本当に寂しいですね。

陽気な方でしたから我々も賑やかにハネケンさんを送っあげるのが一番でしょうね。
思い出すことが本当にたくさんあります。
そのほとんどがハネメンさんのジョークやギャグなんですけどね。
一度大きな病気をして復活されたのでまだまだこれから何年も走り続けてくださるとばかり思っていました。

でもきっと、天国へ向かう階段を上りながら一緒に歩く皆さんに何やら冗談を言っているんでしょうね。

ゲネプロ?

2007-06-04 02:04:05 | オーケストラ
ばらの騎士もいよいよ最後の仕上げ、ゲネプロでした。
とは言ってもほぼ満員の劇場はまるで本番のよう。
違う所といえば指揮者とオケが普段着だという事くらいでしょうか。
関係者やゲネプロ見学の人々の熱気がもの凄く、良い予行演習にはなったのではないでしょうか。

ゲネプロとは言え本番とほとんど同じ公演をただで見られる訳です、これが果たして良い事なのか悪い事なのか。
我々も歌手もお客さんが入っていればほとんど気分は本番です。
しかもリラックス出来てのびのびと演奏出来たりします、でも本番には本番ならではの張りつめた緊張感の良さも有るし。
やっぱりきちんと本番で評価されたいかな、そう思っています。

公演時間はやはり4時間20分、本番になるともう少し長くなるかも。
休憩が2回入ります、ワーグナーよりは短いけれど十分に長い公演です。
しかしちょうど4時間を過ぎた頃に最後の3重唱が始まるんです。
長い時間をかけてそこに辿り着いた時の幸福感はやはり予想以上のもの。
ここをやる為にその前までをやってきたのだと、極端ですがそう思えます。
ちょうどワルキューレを5時間演奏した後にヴォータンの別れが始まり魔の炎の音楽へと続くように。
これがあるからこそ、この音楽を演奏するのだと思えるのです。
今日も危うくウルっとしそうでした。
本番はもっと危ないかも。

まずは私が

2007-06-03 00:42:47 | オーケストラ
今日は静岡県は沼津市でのコンサート。
1曲目がブラームスの「悲劇的序曲」なのですがこの曲は明日に本番を迎える「中央フィルハーモニア管弦楽団」の1曲目でもあるのです。

中央フィルの練習であれこれと細かい事をたくさん注文して皆さんを辟易させてしまったかもしれないこの曲。
自分でやってみればまた変に難しい所もあったりで苦労します。
でも内に秘めた情熱がたぎるような曲相で好きなんです。
ですから中央フィルのプログラムを決める時に強く推薦もしたんです。

暗い情念と言ったら言い過ぎかもしれませんが、ヨーロッパ的なドライな悲しみとも違う独特のウェットな感触はある意味で演歌に通じるような気もするんですけど。
日本人がブラームスを得意としているのもこの辺に理由がありそう。
あんまり言うと怒られそうですがどこかで我々と似た感性を感じるんです。

今日は我々がやりました。
明日は中央フィルの番です、今回のプログラムは他に「プラハ」と「ライン」というくせ者2曲。
でも渋くて良い選曲だと思いますがどうでしょう。
明日は中央フィルの皆さんの奮闘を期待しています。

やっぱり

2007-06-02 01:48:51 | オーケストラ
今日は全幕をスケジュール通りに通しました。
途中の休憩も本番と同じ長さ、そして結局要した時間は4時間20分。
予想以上に時間が掛かってしまいました。

2幕が結構長かったと思いました、こんなに長かったかなと思わずつぶやいてしまった程。
1時間弱でした、これが予想よりも大分長くなった原因かもしれません。
1幕と3幕は思った通りの時間、三つの幕を合わせるとそれだけで3時間以上になりました。

音楽的にはギュギュっと中身の濃い音楽が全編にわたってます、3幕の後半になると頭が疲れてきて音楽の流れから置いて行かれそうに。
次のゲネプロでもう少し流れが掴めると思います。
そうすれば本番のペース配分も解るでしょう。
とにかく長く、美しい音楽。
面白いけれど手が込んでいて簡単にはいきません。
凄い音楽を書いてくれました、シュトラウスは流石です。

来週からはファルスタッフも始まって交互に演奏する事となります。
ヨーロッパの一流の歌劇場ならば当たり前の事かもしれませんが、我々にとっては「ばらの騎士」も「ファルスタッフ」も通常のレパートリーとは言い難い曲。
これらをごく普通に演奏出来るような伝統と経験が欲しいものだと思います。
いつの日か我々の後輩たちが何と言う事も無しにワーグナーやシュトラウスのオペラを演奏するような時が来ると信じて、日々の仕事に取り組んでいるのです。
きっといつかは。

3幕

2007-06-01 01:40:06 | オーケストラ
「ばらの騎士」のB.O.も3幕が終わりましてこれで一通りは舞台稽古が出来ました。
1日に一幕づつという何とも贅沢な練習、色々と理解も深まってそれはそれで良い事ではあるのです。
でも歌手の皆さんは毎日きちんと歌わねばならず、声の方は大丈夫なのかと心配も。
以前もあった事ですが練習が多すぎて初日を迎える頃には声が疲れてしまっている、なんて事にならないように願いたい。

明日はいよいよ全幕を通して練習します。
この長いオペラのペース配分をしっかりと掴まないといけません。
各幕の流れは判りましたから後は通しての問題。
まだ休憩時間をどの位取るかも決まっていないとか、明日の演奏時間を見て決めるようです。
でも全部で4時間は越えないようにしてほしいかな。
午後6時開演という日も有るのですが終演時刻が10時を過ぎるとなるとお客さんにも厳しいですよね。
かといって休憩時間を縮めればまた他の問題も出てくるし、難しいですね色々と。

今年は「ばらの騎士」の公演が沢山あるんですね。
新国の他にもヨーロッパの団体が複数演奏するようです。
ファンには堪らない事でしょうが聞き比べともなるとお金が掛かりそう。
私も1度でいいからお客さんになってこのオペラを心行くまで楽しんでみたい!