にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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不思議な

2008-08-12 00:29:59 | オーケストラ
昨日はプッチーニ「三部作」の本番を上野の文化会館で。
出来の程をあれこれと言うつもりは無いのですが。
でもあれこれと色々な事が本番中におこりまして、ですからこれが決して三部作の本来の姿ではないと思うのです。
もっと緻密に、もっと激しく、もっと楽しく、やろうと思えばできたはずですが。
演出が冒険をしてかなり突っ込んだ人物の描き分けをしていたのに、どうも音楽がそれに合っていない。
特にジャンニ・スキッキ、あれだけ時代設定を動かし、且つ人物の性格をデフォルメして描き出しているのに。
そこが残念でしたねえ、音楽がついていけてない。

そして一番の不思議はお客さんの拍手。
まだまだ音楽が終わっていないのに拍手が来る。
歌手が歌い終わらないうちにですよ。
これにはびっくりです、歌謡曲のステージではないのですからちょっとねえ。
そして最大の出来事はジャンニ・スキッキの終わり。
確かに色々あって終わりがはっきりしませんでしたが、まだオペラが終わってないし台詞も残っているのに幕が降りれば拍手っていうのはどうなんでしょう。
幕の前でジャンニ・スキッキが独り言を言っておしまい、だったのですが。
不思議でした。
このオペラを知らない人が沢山いたんでしょうか?

ブツブツ言ってはいますが舞台上はなかなかの出来だったと思います。
歌手の皆さんは本当に良く歌っていたし、芝居も良かったし。
ですから尚の事音楽が。