暑い夜・熱い音

昨日のソウルは朝から小雨が降り湿度が押し寄せてくるようなお天気。
時折ドシャ降りの雨も短時間ですが降りました。
そんな湿気の多い気候でしたが気温が東京よりは低いので助かります。

昨日はソウル公演、ソウル市南部の小高い丘の上に建つ「ソウル・アーツセンター」が会場です。
ホール内は空調が効いていて快適かとも思われました。
しかし満員のお客さんが運び込んだ大量の湿気が大敵。
これは本当に凄くてマーラーの途中から楽器が「参りました」とギヴアップ。
鳴らない・チューニングが狂いまくる・弓もベシャっと張り付くの三重苦。
おまけに燕尾服をきちんと着込んだ体は体温も急上昇、頭もボーっとしてくるし。
そんな訳で昨日は個人的には大失敗とも言える出来。
いろいろな意味で考えさせられました。
みんなタフですね、伊達に世界で活躍していない。

しかしコンサートは大成功。
熱い熱い音がホール内に充満して息苦しい程に格好の良いマーラー。
特にアダジェットは美しい。

さて明日はサントリーホールで最終公演。
きちんとコンディションを整えて臨まなければ。

今日は午前中の便で成田に移動、外人組はそのまま水道橋のホテルに直行。
我々は各自自宅へと帰ってきました。
昨日までの暑さでは無いとは聞きましたが流石にこちらは暖かい。
きついですね。