にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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三拍子

2007-03-28 01:19:21 | オーケストラ
よく言われる事に「日本人は三拍子が下手」というフレーズがあります。
ゆっくりとした三拍子ならば問題は無いと思っているんです。
ですが肝心なのはワルツのような三拍子、または8分の6拍子や8分の9拍子のようなリズム。
これがどうしても難しいようです。

自分の事を棚に上げて言うのもおこがましいのですが、指揮者でも日本人の場合よく分かっていないのではないかと思うこともしばしば。
音楽は言葉で説明してはいけない物かもしれません、感覚が備わっているかどうか。
オーケストラも場数を多く踏んでいますからある程度はオーケストラに任せて音楽をさせてくれた方が良いものになるような気がします。
あれもこれも全て自分の言う通りに、練習時間の始めから最後まで音符の鳴らし方講座になってしまう指揮者も。
こちらの体にしみ込んだリズム感を活かせるような音楽をしてもらえると嬉しいな。

何だか非常に抽象的な文章ですが、こんな事を思いつつ演奏している事も多いんですね。
確かに正確に演奏する事も大事ですが、それはまず最低限の事柄。
音楽で大事なのはその向こうにある手では掴めない、言葉でも言い表せない儚い物。
そんな気持ちがするのですがそれを忘れている演奏家が実に多い。
マークシートの枠を黒く鉛筆で塗りつぶすような音楽は駄目です。

今日も若手の指揮者でした。
決して悪くはないのです、でも何だかオーケストラが培ってきた音は信頼してくれていないような気が。
私の穿った見方かもしれませんが一本調子で力づくみたいにも聞こえます。
柔らかさや美しさの追求も必要だと思うのだけど。
もっともっと経験を積めば色々と出来るようになるのかもしれませんね。
時間をかけて見ていきたいと思います。

三拍子、やはり力だけでは無理。
踊ると言うより体操しているみたいなワルツに。
きびきびしてて気持は良いけれど。